新型コロナウイルスで中国は真の国際協力を学ぶべし

新型コロナウイルスで中国は真の国際協力を学ぶべし

Stockcrafter/iStock / Getty Images Plus

今回、武漢から発生した新型コロナウイルスの感染拡大に対する中国の対応を通じ、中国共産党独裁体制の弱点が露呈した。今年に入り、武漢等都市の閉鎖や、急ピッチの新病院建設等の感染症拡大阻止の措置が取られたが、昨年、新型コロナウイルスが発生し、その危険性が指摘された時には、警告を発した医師らが逮捕されたり、情報の隠蔽がなされたりした。その結果、新型コロナウィルスの拡大は、武漢から湖北省の他の都市へ、さらに湖北省から他の中国全土にわたる省へ、そして世界へと感染が拡大して行った。この感染拡大の主な原因の一つが、初期対応のまずさ、情報隠蔽等、中国共産党体制の弱点から来るものだった。

 これについては、多くの者が指摘をしているが、2月5日付の米ワシントン・ポスト紙では、コラムニストであるイグネイシャスが、上海駐在員へのインタビュー等を通じ、中国人でさえ共産党の統計や情報を信じていないことを挙げ、今回の新型コロナウィルスの状況によっては、中国の歴史を鑑みると、政権がつまづく可能性さえあると述べている。

 中国の党・政府による情報統制、隠ぺい、情報を公開する者の拘束、人権抑圧など、今回の新型コロナウィルスの件で、国家秘密主義の事例が続々と明らかになっているが、もし、12 月上旬の感染発覚後の初動の一か月の間に、隔離や武漢在住者の移動の規制をしていれば、感染の拡大、特に海外への拡大はもっと阻止できた可能性は高いだろう。

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