巨人の無名投手を売り込む広報担当も元投手

巨人の無名投手を売り込む広報担当も元投手

沖縄セルラースタジアム

「沖縄のメディアの方々、これから正面玄関まで来ていただけますか。間もなく、與那原の囲み取材を行いますので、はい。大至急でお願いします、できれば」

 オープン戦が開幕した2月16日、沖縄セルラースタジアム那覇で巨人−DeNA戦が行われていた中、スマホで取材の手配をしている球団スタッフがいた。黒とオレンジを基調としたジャイアンツカラーのジャージに190pの長身を包み、下履きの左太腿には「PUBLIC RELATIONS」というロゴが入っている。

 彼の名前は矢貫俊之。以前はリリーフ専門のれっきとした元プロの投手で、2015年まで日本ハム、16年の1シーズンだけ巨人で投げていた。その年のシーズンオフに戦力外通告を受け、翌17年から巨人の球団職員に転身。昨年からチーム付の広報担当となり、36歳のいま、このように連日ベンチ裏でマスコミの対応に当たっている。

 オープン戦では試合中に順次、出番の終わった選手がテレビインタビューと記者の囲み取材を受ける。この日の巨人では、先発して3回5安打2失点だった2年目の左腕投手・橋優貴、オープン戦初打席で初安打を打った新外国人ジェラルド・パーラなど、まずは今シーズンの主力と期待されている選手たちが正面玄関の会見場所に登場した。

 初安打が左翼への二塁打となったパーラは当然上機嫌だった。

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