サウジの王室で何が起きているのか?国王の実弟、前皇太子ら拘束

サウジの王室で何が起きているのか?国王の実弟、前皇太子ら拘束

ムハンマド皇太子(REUTERS/AFLO)

サウジアラビアで3月6日までにサルマン国王の実弟アハメド・アブドルアジズ王子やムハンマド・ナエフ前皇太子、その弟のナワフ・ナエフ王子の3人の有力者が拘束された。王室内で何が起きているのか。事実上の独裁者であるムハンマド皇太子が老齢の実父、サルマン国王(84)が亡くなる前に反対派を一掃し、権力を固める粛清に出たと見られている。

■最後に残った“スデイリ7”への恥辱

 米紙ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルが今回の拘束事件に精通する筋の話として伝えるところによると、アハメド王子(78)は4日、国外での鷹狩り旅行から帰国した翌日の5日に拘束された。またムハンマド・ナエフ前皇太子は5日夕、弟のナワフ王子とともにリヤド郊外の砂漠の別邸で拘束された。一連の拘束については、米高官も確認しているという。

 拘束したのはいずれも黒いマスクで顔を覆った宮廷の警護隊で、拘束容疑は「国家反逆罪」とされる。3人が訴追されるのか、軟禁状態として留め置かれるのかなどは一切不明。分かっているのは、サウジでも最高レベルの要人の拘束には、同国を牛耳るムハンマド皇太子の命令がなければできないということだ。

 とりわけ衝撃的なのは、アハメド王子が国王の実弟で、初代アブドルアジズ国王の妻の1人だったスデイリ家のハッサン妃が生んだ7人の男子“スデイリ7”の1人であることだ。

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