‐幸福の資本論1‐ 「幸福な人生」を実現するために必要なものとは?

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書籍『幸福の「資本」論』(橘玲著・ダイヤモンド社) より

作家・橘玲の話題の新刊『幸福の「資本」論』発売を記念してお送りする2回連載の1回目。今回は、「幸福」を定義するために必要なインフラについて。「幸福」とはなにか? その答えを論理的に考えます。

「幸福」とはなんだろう? こんな疑問を口にすると「スピリチュアル」とか「自己啓発系」とかのレッテルを貼られそうだが、精神世界の入口をくぐる前に一歩踏みとどまって、幸福についてできるだけロジカルに考えてみたい。

■幸福の条件としての「資本」を考える

 まず、幸福の条件として3つの資本=資産を考えてみる。「金融資産」「人的資本」「社会資本」だ。

 金融資産は、「経済的独立Financial Independence」に必要なインフラだ。好きなことをして(より現実的には、嫌なことをしないで)生きていけるだけの財政基盤があれば、バカな上司に振り回されることも、生意気な部下をなだめすかすことも、モンスタークライアントに悩まされることもなく、定年と退職金を目標に毎日歯を食いしばってはたらく必要もなくなる。すなわち、じゅうぶんな金融資産は「自由」をもたらすのだ。

 資産運用とは金融資本(お金)を金融市場に投資して利益を得ることだが、それと同様に、私たちは人的資本を労働市場に投資して収入を得ている。これが経済学でいう「人的資本理論」で、これによって働いてお金を稼ぐことを資産運用の枠組みで考えられるようになった。

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