「日本社会は大卒か非大卒かによって分断されている」 という"言ってはいけない事実" 【橘玲の日々刻々】

「日本社会は大卒か非大卒かによって分断されている」 という"言ってはいけない事実" 【橘玲の日々刻々】

「日本社会は大卒か非大卒かによって分断されている」 という"言ってはいけない事実" 【橘玲の日々刻々】の画像

SSM(社会階層と社会移動全国調査Social Stratification and Social Mobility)とSSP(階層と社会意識全国調査Stratification and Social Psychology)は、社会学者を中心に行なわれている日本でもっとも大規模で精度の高い社会調査だ。

 その結果をまとめた吉川徹氏の『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(光文社新書)では、現代日本社会は学校歴ではなく学歴(大卒か非大卒か)によって分断されているとして、中卒・高校中退・高卒の「軽学歴」のひとたちをレッグス(LEGs: Lightly Educated Guys)と名づけた。衝撃的なのは、“ジモティー”や“ヤンキー”などと呼ばれ、マンガ、小説、テレビ・映画などで繰り返し描かれた彼らのポジティブ感情(≒幸福度)が際立って低いことだ。

[参考記事]
●“ジモティー”や“ヤンキー”など地方在住の若者たちの幸福度が極端に低い理由とは?

 吉川氏は次のように述べている。

 若年ワーキングプア、正規・非正規格差、教育格差、勝ち組/負け組、上流/下流、子どもの貧困、さらには結婚できない若者、マイルドヤンキー、地方にこもる若者、地方消滅………次々に見出される現代日本の格差現象の正体は、じつはすべて「大卒学歴の所有/非所有」なのだ――。

1 2 3 4 5 6 次へ

関連記事(外部サイト)