旅行作家・下川裕治氏が バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(前半)

旅行作家・下川裕治氏が バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(前半)

旅行作家・下川裕治氏が バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(前半)の画像

2006年に中国に移住し、蘇州、北京、広州、その後上海に約8年在住。情報誌の編集長を経て現在はフリーランスとして活躍する大橋史彦さん。今回は番外編として、以前から交流のあった旅行作家の下川裕治さんへのインタビューから、バングラデシュでの活動をレポートします。

 泥沼化の様相を呈している米中貿易戦争により、中国で米国向け製品を製造している企業のなかには、生産を他国へ移管する動きが出ているが、「チャイナ・プラス・ワン」はいまにはじまったことではない。
 
 特に付加価値の低い軽工業は、繊維業を中心に多くが生産拠点を移してきた。移転先としては、人件費の安いベトナムやミャンマーといった東南アジアが中心だったが、バングラデシュを選択した企業も少なくない。

■国民の88.4%がイスラム教徒

 世界でも貧しい国のひとつに数えられるバングラデシュは、外資の流入で高い経済成長を続けている。しかし、その経済発展に取り残された地域がある。コックスバザールもそのひとつだ。

 バングラデシュは、イスラム教を信奉するベンガル人が多数を占め、外務省のホームページによれば国民の88.4%がイスラム教徒だが、コックスバザールは、仏教徒であるラカイン族が暮らす町だ。旅行作家の下川裕治さんは、この地で28年にわたり、ラカイン族のための小学校運営の支援を続けている。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)