旅行作家・下川裕治氏が バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(後半)

旅行作家・下川裕治氏が バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(後半)

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2006年に中国に移住し、蘇州、北京、広州、その後上海に約8年在住。情報誌の編集長を経て現在はフリーランスとして活躍する大橋史彦さん。今回は前回に続いて、以前から交流のあった旅行作家の下川裕治さんへのインタビューから、バングラデシュでの活動をレポートします。

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バングラデシュの小学校支援を28年間続けている理由(前半)

 メンバーたちは皆若かったのだろう。下川さんたちは、特に先のことを考えずにバングラデシュ・コックスバザールでラカイン族のための学校運営の支援をはじめた。しかし、教育はすぐに結果が出るものではなく、継続の難しさを思い知らされることになる。

「支援でわかりやすいのは、教科書を送ったり、井戸を掘ったり、校舎を建てたりと、成果をすぐに見せられるもの。終わりのある事業が援助のプロだと言われます。寄付した側も自分の寄付したお金の使途がわかりやすく、達成感を得られますし、そのほうが援助を受けやすいと、援助団体の人に言われました。

 僕らはそういうことをまったくわからずに学校運営をはじめてしまいました。教育は、成果が出るのが早くても10年後。結局、いちばん目に見えない部分をやっているわけです」

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 それでも継続することで、ようやく成果が見えてきた。

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