JAL日本航空(9201)の株価は業績と比べて 変動が小さく配当や優待も魅力的で高評価。 株主資本還元の考え方を採用する先駆企業!

経営者は資本コストを低減することに成功しています。

 わたしの希望としては、総還元ではなく、配当のみを株主資本還元率の対象としてもらいたい。自社株と配当とでは、配当の方を優先してほしいと思います。理論株価では、そちらの方が株価は高くなるからです。

2)事業構造の改善

 株価のボラティリティが低い二つ目の要因は、事業構造の改善効果によるものです。かつてと比べて、事業構造が強固になっています。特に利益率が低いと赤字転落となる確率が高くなります。JALはかつて低収益率でした。再上場後は営業利益率は二桁あります。これだけで資本コストはかなり下がります。

 事実、破綻前と再上場後では、JALの収益構造は全く違います。破綻前は1.5兆円規模の有形固定資産がありましたが再建によって半分以下になったのです。これが償却費用の減少をもたらしたため、収益性を改善させました。また、人員も大幅に減少したので破綻前5万人弱であった社員が再建後は4万人弱となりました。これらの固定費の削減が利益率を向上させたのです。再上場直後は、大きく減免された債務や絞られた資産によって、実力以上に固定費が低い状況が続きました。ただし、半ば「無理矢理」に圧縮したバランスシートと人員でしたので、徐々に、巡航速度で有形固定資産も人員も増えていくでしょう。

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