イギリスの地方都市にふきだまる「下級国民」、 チャヴは蔑まれ、嘲笑される白人の最貧困層 【橘玲の世界投資見聞録】

イギリスの地方都市にふきだまる「下級国民」、 チャヴは蔑まれ、嘲笑される白人の最貧困層 【橘玲の世界投資見聞録】

ブリストルのエイボン川の埠頭    (Photo:?Alt Invest Com)

イギリスが国民投票でブレグジット(EUからの離脱)を決めた2016年6月、たまたまロンドンにいた。といっても、ジャーナリストとして選挙を取材したわけではなく、同時期にフランスで行なわれたサッカーのEURO2016(UEFA欧州選手権)を見に行くついでに立ち寄ったのだ。

 国民投票の翌日、予想に反してEU離脱派が過半数を制したとのテレビニュースを聞きながらユーロスターでドーバー海峡を超え、準々決勝まで3試合をスタジアムで観戦して帰国のためイギリスに戻ったのだが、そのときはロンドンから西に150キロほどのブリストルに泊まってみた。

白人のホームレスらしき若者が目につく街・ブリストル サウス・ウェスト・イングランドの中心都市であるブリストルは人口40万人ほどで、ローマ時代の温泉がある観光地バースや、ウェールズの首都カーディフにも近い。市の中心部を流れるエイボン川を下ればブリストル海峡から北大西洋に出るため、18世紀には三角貿易(奴隷貿易)の拠点として栄えた。

 ブリストル駅に近い中心部のホテルにチェックインすると、川沿いにレストランが並んでいると教えてもらったので、夕方、すこし市内を歩いてみた。イギリスの地方都市はあまり行ったことがなかったのだが、所在なげにしている若者がやけに多いなあ、というのが第一印象だった。

 下は、埠頭に座ってビールを飲みながらエイボン川を眺める男性2人。

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