東京五輪前に需要が萎む!? インフラ建て替えでむしろ好調!? 建設セクターは株の長期投資対象となるのか?

東京五輪前に需要が萎む!? インフラ建て替えでむしろ好調!? 建設セクターは株の長期投資対象となるのか?

大成建設(1801) /月足・30年 (出典:SBI証券公式サイト)

ゼネコンはバブル以降の30年間冬の時代が続いた 大成建設、大林組、清水建設や鹿島などの大手ゼネコン各社は、この30年間、非常に厳しい時代が続きました。特に、内需が飽和し、限られた仕事を取り合い、価格の叩き合いに陥った2000年代前半は収益的にも厳しい時期でした。

 長期の株価動向ですが、土地バブルにわいた1989年に各社は史上最高値をつけています。1990年前後の株価と比べると、ゼネコン各社の現在の株価はその半分程度。業績と比した株価指標は低位です。

 いよいよ今年は東京五輪ですが、60年前、前回の東京五輪の時の各社の株価は現在の20分の1程度でした。やはり、長期で見れば、株価は大きく値上がりしています。

 ただし、成長株投資家の立場からは、ゼネコン各社の構造的なリスクは大きいのです。つまり、下請けの重層構造からくる外注費の大きさや外注費率の上昇の懸念、長期大型案件のエンジニアリング管理リスクもあります。さらに、セメントや鉄鋼材料等の資材の値上がりのリスクなどが気になるところです。また、利益率は向上したとはいえ、営業利益率も一桁台です。受注採算が確保できない場合は、無配転落もありうる業態です。

 一方で、需要は拡大するのかといえば見通しは明るいとはいえません。今後の内需は大きく拡大する見通しがなく、海外の工事は国内よりも一段と採算が低いのです。

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