大きく飛躍したカルビー(2229)の株価は直近停滞 北米や中国事業の拡大で長期的な買い判断も



 食品メーカーの経営に求められる手腕は、減収を恐れず大胆に商品数を絞り込むことと、これまでにない尖ったコンセプトの新商品を出すことです。この2つが食品メーカーの利益率を高めるポイントと言え、その点でカルビーの経営はお手本と言えるでしょう。

海外事業が飛躍すれば、株価の上昇余地は大きい 懸案の海外事業はどうでしょうか。ポジティブなニュースは、フルグラが海外で受け入られていることです。世界的に働く女性が増え、朝食を手軽に済ませるライフスタイルが増えていることが追い風です。一方、課題は利益率の低さです。国内ではポテトチップスのシェアは約7割、グラノーラのシェアも約6割と圧倒的ですが、海外でのシェアは低く、利益率は国内の半分以下にとどまっています。

 一般的に食品事業の海外展開は容易ではありません。理由は、美味しいと思う味や食感などに地域差や国民差があるためです。それを知っているカルビーの戦略は、海外の現地企業を買収することです。買収した後、同社の勝ちパターンである「稼働を高める」戦略を目指しているのでしょう。

 直近の数年は、海外事業の業績は停滞気味ですが、中国市場攻略の足掛かりはできました。同社の知名度は中国でも高く、ECサイトなどでフルグラの販売が堅調のようです。中国への輸出に耐え得る生産力がありませんでしたが、2018年、京都工場で新ラインを稼働させるなど準備は整っています。

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