「疎通」と「脱権威」を具現化する新大統領

文=ジャーナリスト 安 暎姫

支持率トップクラスの背景

 今年5月10日に41・1%の支持率を得て就任した韓国の文在寅大統領。8月上旬に100日目を迎え、支持率は70%を超えた。これは歴代大統領のなかでもトップクラスである。なぜ、こんなに支持率が高いのか。

 朴槿恵前大統領が国民の弾劾により退き、臨時選挙によって選ばれた文大統領は、「脱権威」と「疎通」を前面に押し出している。朴前大統領があまりにも権威的で国民と接点を持たない(不通)独裁者だったからだ。彼女はいつも取り巻きに囲まれ、狭い視野で物事を判断し、自分たちに逆らった者はブラックリストを作って排除した。取り巻きのなかには「国民はどうせ犬・豚のような獣だ」と国民を蔑む言葉を放った輩もいた。国民が弾劾デモを起こしたときでさえ、なぜ自分が弾劾されるのかわからず、反省の色もまったくない。そうした権威主義的な大統領に対する国民のアレルギーを熟知した新大統領は、徹底して「脱権威」をアピールしていると言える。

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