エミー賞ノミネート数トップでも ネットフリックスに陰りか?

文=ジャーナリスト
津山恵子

テレビ業界屈辱の日

 米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)は7月12日、米テレビ業界を震撼させた。第70回エミー賞のノミネート作品が発表され、作品数でネットフリックスが112作品と初めてトップになった。「セックス・アンド・ザ・シティ」で有名な、17年間トップだったドラマ専門局HBOの108作品を抜き、テレビ放送ではないオンライン・コンテンツが、いかに人気かを示したのだ。ドラマやバラエティ番組で視聴者の目を50年以上奪ってきたテレビ業界には屈辱的な日だ。

 エミー賞にノミネートされた主な作品は、以下の3作品だ。「ザ・クラウン」は、英エリザベス女王の女王就任前からを追ったドキュメンタリータッチで、女王としての立場を理解しかねる夫エジンバラ公や妹王妃との葛藤が緊張感溢れる。「ゴッドレス」は、英ITVのヒットドラマ「ダウントン・アビー」で伯爵家長女を優雅に演じた女優ミシェル・ドカリーが、そばかすだらけの米西部の牧場主として主演した。「オザーク」は、 マネー・ロンダリングに失敗し、メキシコの麻薬王に借りを作った金融マンが家族を引き連れて田舎に引っ越すが、さらにスキャンダルに巻き込まれていく。

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