復興成功譚だけでは終わらせない〜カンテレ開局60周年特別ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」

ギャラクシー賞月間賞:カンテレ開局60周年特別ドラマ
「BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸」

1月15日放送
21:00〜23:18
関西テレビ放送

 関西テレビが開局60周年を記念して制作したこのドラマは、2年はかかるといわれたJR六甲駅を含む鉄道の復旧工事を、わずか74日間で成功させた人々の物語である。その中心人物は井浦新演じる磐巻組の工事所長・高倉だ。どんどん前倒しを要求される復旧計画に疑問を抱きながらも、ジャッキアップという工法と、人々に一日も早く日常を取り戻してほしいという気持ちで乗り越える。

 この作品が面白いのは、工事の部分を軸に、『シン・ゴジラ』のような(それは本作に松尾諭が出ていることも大きいだろう)緊迫した工事に従事する人々の空気を描きつつ、それ以外にも高倉と六甲道で暮らす少年時代の春日(野村周平)との出会いや、現代の春日(椎名桔平)と、彼が知り合った神戸の少年・佐渡島(葉山奨之)との物語も並行で描いていることだ。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)