AKIRAの目線で語られる“地下東京”〜NHKスペシャル 東京リボーン 第2集「巨大地下迷宮」

ギャラクシー賞月間賞:NHKスペシャル 東京リボーン 第2集
「巨大地下迷宮」

2月10日放送
21:00〜21:49
日本放送協会

 初回が「未来都市への挑戦」として12月に放送された「東京リボーン」第1集は、大友克洋『AKIRA』の世界観とともに描かれていることでも大いに話題となった。その第2集のテーマは「巨大地下迷宮」。東京の地下は、13の地下鉄やライフラインで埋まり、繋げると地球を3周するほどで、その集積度は世界一であるという。しかも、その地盤は軟弱で「豆腐のなかにトンネルを作る」と例えられるほどだ。網の目をくぐるように地下を掘り進めるには、人の手、人の勘も重要になる。そんなある種の異常な世界を、AKIRAのナレーションが、「東京の欲望のエネルギーは地上だけではかかえきれず、地下へ地下へと向かっていったわけか」「東京の宿命なのかもしれない。せつないぜ」と突き放す。

 そうした目線がかえって視聴者に「東京の地下はどうなっているのか」とより深い興味を抱かせる。また今回、もっとも物語を感じたのが、シールドマシンに焦点をあてたくだりだ。東京の発展のために、地下を懸命に掘り進めてきたシールドマシンだが、役目が終わると地上に引き上げられるわけではなく、そのまま地中に埋められており、その数は1000を超えるという。そこでもAKIRAは妄想を語る。「地下に放置されたシールドマシンがいっせいに目を覚まし、東京の地下を勝手に掘り始める」と。

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