連合赤軍メンバー、その後の人生〜ETV特集「連合赤軍 終わりなき旅」

ギャラクシー賞月間賞:ETV特集
「連合赤軍 終わりなき旅」

4月20日放送
23:00〜24:00
日本放送協会

 今、ETV特集が面白い。「連合赤軍 終わりなき旅」も、NHKスペシャルのお株を奪うような、骨太で、挑戦的で、見る者の思考を促す番組だった。

 連合赤軍が管理人を人質に企業の保養所に立てこもった浅間山荘事件は、1972年に起きた。番組には、かつて連合赤軍に参加し、服役を終えた4人のメンバーが登場。彼らの証言をもとに、普通の学生たちが「社会を変えたい」という思いを抱き、それが銃を強奪しての武力革命、そして「総括」という仲間内でのリンチ殺人に至った顛末とその後を淡々と描いていく。

 連合赤軍については関連書籍も多く、出演者を含め当事者が書いたものもある。7年にわたる取材で得た彼らの肉声はもちろん貴重だが、本番組の特徴はむしろ「終わりなき旅」というテーマで、複数の証言を貫く視点を設定したところにあるだろう。

 「世の中を変えたいという思いはあるが、失敗した自分なんかに何ができるのかわからない」と言う前澤。自らの行動を特攻隊になぞらえ、今は自民党員となって環境問題に取り組む加藤倫教。今は人民よりも身の周りの人を幸せにしたいと話す岩田平治。それぞれの「連合赤軍後」の人生が、彼らが信じていたことの続きの模索にあてられていたことがよくわかる。

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