自局看板企画を利用するなんて、あざといぞ「ヒロミ☆あさこの大家族にバカ売れグッズ贈ったらメチャメチャ喜びましたSP」(日本テレビ 7月13日)

決定!第126回ダラクシー賞
文=桧山珠美

 ドキュメンタリーかと思って見入っていたら、突然「そんなアナタに〇〇青汁」とCMが始まる。何度ダマされたことか。おかげでホンモノのドキュメンタリーを見ていても、いつ「そんなアナタに〜」とCMをやり出すんじゃないかと気が気じゃない。しかもこのCM、結構、感動のツボを押さえていたりするから癪に障る。

 で、今回の番組。あとあと考えてみれば、タイトルから充分に怪しさは滲み出ていたのだがついうっかり見てしまった。というのも土曜の昼下がりは単発の実験的バラエティをやることが多いので、これもそんな番組かと思った。

 日テレで「大家族」とくれば、まず浮かぶのが「石田さんち」。一時期、各局競って「大家族モノ」を放送していたが、なかでも石田さんちはピカイチ。いろんな意味でちゃんとしていて、安心して見られるところがいい。密着23年。この5月にも放送され、結婚40年の父ちゃん母ちゃんを祝った。日テレで大家族といえば、石田さんち以外にあり得ない。だから、この番組もてっきり石田さんちと思ったわけで……。

 ところがどっこい。石田さんちは登場せず、代わりに出て来たのが、4人の男の子を持つ「たけし軍団所属のお宮の松一家」(って誰?)と、「女ばっかり10人家族のシングルマザー早野家」(もっと誰?)という2組の大家族。

 「悩みや問題を抱える大家族に世の中のバカ売れグッズをプレゼントして一気に解決しちゃいます。……大家族興奮のバカ売れグッズが連発です」と始まった番組、一組目はお宮の松一家。裸で走り回る子どもたち、狭い湯船に5人でギュウギュウ詰め。大家族番組にありがちの日常風景だ。はしゃいで喧嘩して泣いてわめいて。何を言ってるのかと思ったら、「だって、お父さん長生きしてほしいも〜ん」と。不規則な生活、暴飲暴食でお腹もでっぷりの父を子どもたちが心配。なんていい子たちなんだ、とウルっときたところで、「太り過ぎたお父さん、そこで、たった10分間で3000万円売り上げたバカ売れグッズを贈ります!……ちなみにこの商品、テレビの前のアナタも驚きの値段で買えるので要チェック!」とナレーション。スタッフが渡したプレゼントの包みを開けるとそこに1台の「全身ブルブルマシーン」が。

 ここからは一気に通販番組へとシフト。スタジオでタレント全員がブルブルさせて、歓喜の声を上げる……と、まあこんな感じ。

 大家族モノという自局の看板番組を騙った商品売りつけ番組にはダマされないぞ、ということで今月のダラクシー賞を贈呈する。

ひやま・たまみ これまで通販にどれだけ大枚つぎ込んだことか。ブルブルマシーンも当然家にあるが、結果はご存知のとおり。体脂肪率43%の壁は厚かった。

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