悩みも答えもいまひとつ「ローランド先生」(フジテレビ 7月30日〜8月3日)

決定!第127回ダラクシー賞
文=桧山珠美

 今、テレビで話題の人といえば、「NHKをぶっ壊す!」のN国党・立花某氏……ではなく、ものまねタレントの「りんごちゃん」だ。

 80年代アイドルのようなフリフリ衣裳に身を包み、可愛い声で喋っていたかと思ったら、「ミュージック スターティン!」の掛け声とともに一転、海援隊の『贈る言葉』やHOUND DOGの『ff(フォルティシモ)』をまさかの野太い声で歌い上げる芸風で視聴者の心をガッチリ! いまやバラエティ番組で見ない日はなく、いすゞトラックのCMで大友康平ご本人が歌っているのを聞いても、どこかにりんごちゃんがいるのでは、と探してしまう。

 そして、もうひとりが、ホスト界の帝王ことROLAND(ローランド)だ。昨年、「ソノサキ」(テレビ朝日)で「ホストクラブ閉店後のソノサキ」として登場したローランド。その強烈なキャラに食いつき、毎週のように彼を特集。今年の春、彼の著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』が書店に並ぶ頃には、いろんな番組で取り上げられるように……。

 この夏、フジテレビが5日連続で放送したのが「ローランド先生」。わずか10分のミニ番組だが、そのインパクトは大だ。フジの女子アナがローランド先生にお悩みを相談し、解決してもらうもので、三上真奈アナ、藤本万梨乃アナ、宮司愛海アナの3人が登場。

 今年入社の藤本アナは東大出身で、「東大なんだよね」と言われることが多く、お堅い印象を持たれるのが悩み。ローランド先生の答えは「学校は行くものではなく建てるもの。自分はカンボジアに学校を建てたことがある」というもの。三上アナが「30歳になったが結婚に踏み切れない」といえば、「勇気を出さなければ結婚できない相手は運命の相手ではない」と答え、宮司アナが「ダメ男ばかり好きになってしまう」といえば、「ダメ男かダメ男じゃないか、見分ける方法は『あなたはローランドですか?』と聞けばいい」と。

 なんじゃそりゃ。わかったようなわからないような。ま、前世や守護霊をひけらかして説教かます輩よりは数段まし。一つだけわかったことは、フジの女子アナのお悩みなど、しょせんこんなものかということ。あ〜馬鹿馬鹿しい。

 いや待てよ、この馬鹿馬鹿しさこそがフジテレビではなかったか。りんごちゃんといいローランドといい、なんだかんだ言ってテレビは昔からゲテモノが大好物。溺れるフジはカリスマホストにも縋る、ということで、今月のダラクシー賞を贈呈する。

ひやま・たまみ りんごちゃんは風水の李家幽竹に似てる!と発見したのに、誰にも言えない。こんな時に人はSNSで呟くのですね、と思った夏の宵でした。

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