ここでしか見られないコントが満載〜有田Pおもてなす「P55ムロツヨシ シソンヌ&ラバガが珠玉のコントを披露!」

ギャラクシー賞月間賞:有田Pおもてなす
「P55ムロツヨシ シソンヌ&ラバガが
珠玉のコントを披露!」

10月19日放送
22:10〜22:45
日本放送協会

 くりぃむしちゅーの有田哲平がプロデューサーとなり、ゲストに合わせてカスタマイズしたネタを披露する「有田Pおもてなす」。有田Pの無茶振りに応えて新しいネタをつくっていく芸人たちの匠の技が光る本番組に対しては、これまでにも月評会で評価する声が上がっていた。このムロツヨシがゲストの回では、この番組のすべての要素が噛み合った、ここでしか見られないコントが披露され、月間賞となった。

 今回ネタを披露したのは、シソンヌ、ジェラードン、ラバーガール、かが屋。まさに今見たいコント師たちが揃っている。なかでも出色だったのが、ラバーガールのコントだろう。

 有田Pとの打ち合わせで提示されたのは、「四千頭身の後藤とツッコミの飛永、オードリーの春日とボケの大水がネタの途中でさりげなくすり替わること」「さらに、ヨーロッパ企画の俳優二人ともすり替わること」。この打ち合わせで芸人が困れば困るほど見る側は楽しくなってしまうのだが、「二人の世界観は壊さずに」という再三の要求に苦笑するしかない二人に、気持ちがどんどん盛り上がる。

 そして完成したのは、「すり替わり」を脚本の骨格に据えた、真っ向勝負のネタだった。まずは、ラバーガールと並んで違和感のないテンションの後藤から俳優二人にうまくつないで、スムーズな入れ替わりで笑わせる。そのなかで、どうしたって「さりげなく」はできない春日の登場に向け、物語が組み立てられていく。低体温なラバーガールと「春日が来る!」という熱量の掛け合わせで、絶妙な期待感が醸成されていた。

 ゲストのリクエスト、有田Pによる無茶振り、困る芸人たち、無茶振りがあったからこそ生まれた脚本とそれを演じきる出演者。すべての要素が噛み合って、「有田Pおもてなす」という番組があるからこそ生まれたコントを見ることができた。

 今回の月間賞受賞は、このコントの面白さはもちろん、これまでに出演した芸人たちの技術と熱量の賜物だということを重ねて記しておきたい。(藤岡美玲)

★ギャラクシー賞月間賞とは?=NPO放送批評懇談会が、優れた番組を自主的に選び出す制度。月間賞に選ばれた番組は、年間のギャラクシー賞審査に自動的にエントリーされる。

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