竹原慎二「ガン誤診で余命1年」闘病激白!(2)切り取った小腸を新膀胱に

竹原慎二「ガン誤診で余命1年」闘病激白!(2)切り取った小腸を新膀胱に

竹原慎二「ガン誤診で余命1年」闘病激白!(2)切り取った小腸を新膀胱に

 ところが、さらにCT検査の結果、リンパ節転移が見つかった。「今度こそ終わりだ。もう助からない」と完全に戦意喪失していましたね。「死ぬかもしれない」という孤独感。ガンが見つかって何がつらかったかといえば、精神的なつらさがいちばんこたえた。セカンドオピニオン、サードオピニオンと診断を受けるたびに希望がなくなっていく。人間って希望がなくなるのがいちばんつらいですね。

 ステージ4。リンパ節転移の5年生存率はわずか25%。死を覚悟した。

 検査結果を見落とされるなどの対応から、B先生に対して不信感があったのですが、時間的な焦りもあって、しかたなくB先生のもとで治療を受けることを決めて入院予約を入れました。ちょうどその時、一緒にジムを経営して事情を知っていた畑山(隆則氏/元WBA世界S・フェザー級、ライト級王者)から「東大病院はどうか」と提案されたんです。でも、もうその頃は心身ともに疲れきって、半ばヤケになっていた。僕は「入院も決まったし、もう遅いわ」と断ろうとしましたが、それでも熱心に勧めてくれる畑山の言葉を聞いて、一度、東大病院を訪ねてみることにしたんです。すると担当の先生も丁寧な対応で、患者の希望をこれほど最大限に聞いて治療計画を立ててくれるところは他にありませんでした。その対応を見て「この病院で治療を受けたい」と心から思ったんです。すぐにB先生の病院に電話して、転院を伝えました。それが入院予定日の前日です。

 だが、そこからは地獄の苦しみが待っていた。抗ガン剤治療による副作用、11時間にわたる壮絶な手術、術後の想像を絶する痛み‥‥。

 手術で膀胱は全摘して、今は50センチほど切り取った小腸を新膀胱として代用しています。最初はうまく排尿できなかったのも今ではもうすっかり慣れて、ふだんの生活に支障はない。今のところ定期検診でも異常はないし、ごく普通に生活しています。3年前を考えると、東大病院に行った時点でもう絶望的でしたからね。正直、治療を始めた時点では「もうダメだ」と思っていました。たぶん、女房もそう思っていたでしょう。でもあのままB先生のところにいるより、転院してよかった。信頼関係ができていない医師のもとで治療を受けるのは精神的につらいですからね。「まあいいや」「しかたない」ではなく、セカンドオピニオン、サードオピニオン、僕の場合はフォースオピニオンまで受けましたが、自分の納得のいく医者のところで治療を受けるのが大事だと思います。最終的には治るも治らないも、全て自己責任ですから。

 現在、手術から3年2カ月が経過、順調な回復を遂げている。5年間の経過観察期間を無事終了すれば、「完治」となる。

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