峰崎部屋と東関部屋が閉鎖…大相撲は「部屋運営」受難の時代に

峰崎部屋と東関部屋が閉鎖…大相撲は「部屋運営」受難の時代に

断髪式で荒鷲の大銀杏にハサミを入れる峰崎親方(代表撮影)

角界も吸収合併の潮流は避けられそうもない。

 1日付で閉鎖が決まった峰崎部屋と東関部屋。所属力士はそれぞれ芝田山部屋、八角部屋に移籍となり、大相撲は全42部屋となった。峰崎部屋は師匠(元前頭三杉磯)の定年によるもので、これは予定通り。東関部屋は1年限定で師匠を引き受けた親方(高見盛)の後継者が見つからなかったもので、いずれも不祥事や問題が原因ではない。

 しかし、相撲部屋の運営は年々苦しくなり、今後も閉鎖に伴う合併は起こり得るという。

「相撲部屋は俗に『力士が10人いて黒字』と言われている。立地条件、持ち家か賃貸物件かで違いはあるので、おおよその概算です。峰崎部屋は昨年引退した荒鷲以外の関取はついぞ出ず、所属力士も最終的に7人。それでも太いタニマチがついていたから運営に支障はなかった。1988年に部屋を新設した費用も、某大企業社長のポケットマネーです。ただ、今はサラリーマン社長が増え、太いタニマチも減っている。コロナ禍の影響もあって、相撲を支援している場合ではないのではないか」(ある親方)

 それならば力士を山ほど抱え、力士養成費で黒字化を……と言いたいところだが、なにせ入門者は右肩下がり。最盛期は年間200人以上いた新弟子検査合格者も、100人を超えたのは2005年が最後。「就職場所」と呼ばれ、年間入門者の半数以上を数える3月場所の合格者も、今年はたったの35人だった。

「近年は高校、大学で相撲部に所属していた新弟子の割合が増えている。つまり、アマチュア相撲界にパイプのない親方ほど弟子集めが困難ということ。『出世を目指すなら中卒で早いうちに入門すべき』と言われていたのも今は昔。むしろ中卒だと親方になった後のリスクが大きい」(前出の親方)

 巨漢揃いの力士たちも、時代の波にのみ込まれるのか。

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