貴景勝の大関昇進披露も…角界の“自粛ムード”に白鵬の不徳

貴景勝の大関昇進披露も…角界の“自粛ムード”に白鵬の不徳

どことなく表情も暗く…(中央が貴景勝)/(C)共同通信社

複雑な心境であったことは想像に難くない。

 16日、大関貴景勝(22)の昇進披露パーティーが都内のホテルで行われた。

 八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部をはじめ、横綱白鵬ら現役力士など、招待客を含めて出席者は約2000人。

 とはいえ、主役の貴景勝の口をついたのは、「大関とは何かをもう一度考えて、勉強し直して、7月場所でいい成績を残したい」という反省の弁だ。

 新大関として臨んだ5月場所は3勝4敗8休。右ヒザの靱帯損傷で休場し、それでも再出場しながら、たった1日で再休場という醜態をさらした。来場所はカド番とあれば、本人もさぞ気まずかったはず。何が何でも勝ち越さんと、強行再出場したのも無理はないだろう。ある親方は「しかも、ここ最近の角界は妙な自粛ムードが漂っていた」と、こう続ける。

「貴景勝には『休場してパーティーに出るなんて許されるのか?』と懸念があったのではないか。去年も豪栄道が、休場した場所直後に行われた妙義龍の結婚披露宴への出席を自粛している」


■協会が力士全体に注意喚起

 かつては本場所と場所後は別物と、どの力士、親方も割り切っていた。変化の節目となったのは2017年。白鵬はこの年の9月場所を左ヒザのケガで全休。直後の秋巡業も途中参加を表明していた。しかし、その期間中に内弟子の石浦の結婚式に出席するという報道が出ると、協会は「公式行事を休んで、私的なイベントに出席するのはいかがなものか」と激怒。力士全体に注意喚起を行った。

 当時は「暴論だ!」と協会への非難が噴出したが、このときの協会の対応が自粛ムードをつくり上げてしまったという。

「白鵬は休場が増え、近年の『2勤1休』の流れができつつあった時期。そこまで重いケガなのか、疑う向きがあった。しかも、秋巡業中に行われた『beyond2020場所』は、東京五輪に向けた政府肝いりのイベント。明治神宮奉納土俵入りも控えていた。結局、白鵬は両行事に出ることで、石浦の結婚式出席も許可された。最初からズル休みをする気だったから協会は怒ったわけです。協会も最初から白鵬本人だけを注意していれば、妙な自粛ムードにならなかったんですけどね」(前出の親方)

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「自分のパーティーなんだから気にすることはない」と貴景勝をフォローする羽目になったのも、もとはといえば白鵬の不徳が原因か……。

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