ユルい出場資格 東京五輪マラソン代表選考「MGC」の課題

ユルい出場資格 東京五輪マラソン代表選考「MGC」の課題

東京五輪のマラソン代表選考方法(C)共同通信社

 陸上関係者の多くはがっかりしたはずだ。

 20年東京五輪のマラソン代表を決めるグランドチャンピオン(MGC=19年9月以降に開催、男女2枠*残る1枠は条件付きのMGCファイナルチャレンジで決定)の出場権を争うMGCシリーズが、27日の北海道マラソンから始まった。

 男子は、
・17、18年の北海道
・17、18年福岡国際(12月)
・18、19年東京(2月)
・18、19年別府大分(2月)
・18、19年びわ湖毎日(3月)の10大会が対象レース。

 女子は、
・17、18年北海道
・17、18年さいたま国際(11月)
・18、19年大阪国際(1月)
・18、19年名古屋ウィメンズ(3月)の8レースが対象だ。

 その他にワイルドカードとして、世界記録を公認する大会で男子2時間8分30秒以内、女子2時間24分以内、18年アジア大会3位以内などの選手がMGCに出場できる。

■設定記録を1分厳しくすると…

 問題はMGCの出場資格を得られる条件だ。北海道は8月のレースということでかなり甘く設定されているが、MGCは地元五輪でメダルを狙う代表選考レースだ。例えば、男子のアフリカ勢は2時間5分を切る選手がゴロゴロいる。もう少し条件を厳しくするべきだという声もある。その点について、あるマラソン大会の関係者がこう言う。

「北海道マラソンに関しては、男女とも優勝者はMGC切符を取ったが、村沢明伸(26)は2時間14分48秒。女子の前田穂南(21)は2時間28分48秒とかなり低調でした。五輪代表のレベルを上げるために、他の対象レースの設定条件を1分厳しくすればクリアできる選手はいなくなるかもしれません。北海道以外の前回の対象レースを見ると、MGC条件内で走った者は男子7人、女子は6人しかいない。これに北海道マラソンやワイルドカードの選手を加えても、MGCに出場できる人数が大幅に増えることはない。五輪代表を選ぶ大会にしては寂しいですからね」

 これではアフリカ勢に対抗できるわけはないか……。

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