幕内8人が同時休場 大相撲の異常事態を招いた“最大要因”

日馬富士を除く3横綱ら8人休場 八百長力士の大量解雇が要因と関係者が指摘

記事まとめ

  • 大相撲9月場所は日馬富士を除く3横綱と、碧山、佐田の海、高安、宇良、照ノ富士が休場
  • 故障者続出に、力士の体重増や、巡業の多さ、稽古量減少や四股不足などの理由分析も
  • 角界関係者は「最大の要因は2011年の騒動で、八百長力士が大量に解雇されたこと」とも

幕内8人が同時休場 大相撲の異常事態を招いた“最大要因”

幕内8人が同時休場 大相撲の異常事態を招いた“最大要因”

ひとり気を吐く横綱・日馬富士(C)日刊ゲンダイ

 看板力士が相次いで休場し、1番人気の若手までいなくなった。さて、次は誰がケガをするのか? そう言いたくもなる。

 初日から日馬富士(33)を除く3横綱に加え、碧山(31)、佐田の海(30)と5人が休場して迎えた大相撲9月場所。さらに2日目の取組で大関高安(27)と若手の成長株、宇良(25)まで負傷し、3日目から休場となった。5日目には、カド番大関の照ノ富士(25)が松鳳山(33)に寄り切られた際に古傷の左ヒザを負傷し、6日目からの休場が決まった。

 幕内8人の同時休場は05年7月場所以来。3横綱2大関がいないのは、1918(大正7)年夏場所以来で99年ぶりの異常事態だ。

 あまりの故障者続出に、「力士の体重増で下半身への負担が大きくなっている」という論調をはじめ、さまざまなメディアが「巡業が多すぎる」「昔に比べて稽古量が減った」「四股が足りない」と分析をしている。

 確かにそのいずれも影響しているだろう。横綱大鵬の全盛期だった67年は幕内の平均体重が121キロ。千代の富士が活躍した87年は147キロだった。それが現在は163.5キロと、大幅に増えている。

 巡業数や稽古不足なども故障者が続出する理由には違いないが、ある角界関係者は「最大の要因は11年の騒動で、八百長力士が大量に解雇されたことです」と言う。

「あれから本当に八百長がゼロになったかはともかく、激減したのは事実。最初から勝ち負けが決まっていれば、ケガをするような相撲にはなりませんからね。現在は体ばかりデカくなった力士たちが、ガチンコで土俵際の攻防を繰り広げている。無理な体勢で粘ったり、土俵下に転落して負傷するのも当然。巡業過多で足腰に疲労がたまっている上に、15日間の真剣勝負を年6場所もやるのだからなおさらです」

 大相撲における八百長の歴史は古く、1957(昭和32)年には国会でも問題視され、現役力士が参考人として招致されたこともある。当時は「コンニチハ相撲」という八百長の隠語も世間に知れ渡っていた。

 星の貸し借りなどの八百長相撲が消えたことでケガ人が急増とは、皮肉な話である。


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