ラグビー日本代表 2023年W杯への若手育成阻む「2つの壁」

ラグビー日本代表 2023年W杯への若手育成阻む「2つの壁」

サンウルブズは存続が危ぶまれる(C)共同通信社

「若い選手、次のクラスの選手に経験させなければならない」――。

 2日に幕を閉じたラグビーW杯で史上初の8強入りを果たした日本協会の森重隆会長が、23年仏大会に向けた課題に若手育成、強化を挙げた。

 次回大会に向けた強化策の一環として、すでに来年7月に国内でイングランドと2試合、11月にはスコットランド、アイルランド(いずれも現地)とのテストマッチが決定している。

 森会長は英国3チームとの対戦について「ティア1(強豪国)とやっていかないと強化につながらない。勝敗は別にして若い選手に経験させたい」と狙いを明かした。 ポジションによっては今大会の代表メンバーからの若返りも必要とはいえ、先行きは不透明だ。

■来期を最後にSRから除外

 日本は南半球最高峰リーグのスーパーラグビー(SR)に「サンウルブズ」として参戦。ニュージーランドや豪州、南アの強豪チームと対戦して代表強化につなげたが、来季を最後にSRから除外される。

 SRの主催団体にサンウルブズの利益が少ないため存続は厳しいと判断され、再来年から継続参戦するためには10億円の費用負担を求められたという。

 協会の財政事情では10億円を負担するのは不可能なため、「(日本のラグビーが)世界から評価されているので、何とか交渉していくしかない」(森会長)という。

 さらに日本代表に選手を供給するトップリーグ(TL)の協力も得られそうにない。来季のサンウルブズのメンバーにしても、現状では半数程度しか決まっておらず、森会長は「『TLに専念したい』というのがTL(チーム)側の理想のようです」とこぼした。

 協会、TL、サンウルブズが「ワンチーム」にならなければ、日本のラグビーは元のもくあみだ。

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