厚底シューズで状況一変 実業団連合はマラソン日本記録「褒賞金1億円」払えるのか

厚底シューズで状況一変 実業団連合はマラソン日本記録「褒賞金1億円」払えるのか

大迫は2度目を狙うともっぱら(C)共同通信社

今季の駅伝大会で記録ラッシュを生んでいる厚底シューズ。ソール内のカーボンファイバープレートが「不公平な補助」とされ、世界陸連が規制に乗り出す構えを見せているが、東京五輪マラソン代表の最後の切符を狙う選手にとっては、残り2つの選考レース(*注1)で厚底が履けるか、履けないかは雲泥の差だ。

 男子は2時間5分49秒。女子は2時間22分22秒以内で走れば、最後の1枠に入る。

 設定記録が出なければ、昨年9月のMGCで3位になった大迫傑(28)と小原怜(29)が3人目の代表となる。

 この記録は、MGCの出場権を争った期間内のレースで大迫と松田瑞生がマークした最高記録よりも1秒速い時計である。昨年5月に決定した時は、男女とも「突破は厳しい」とみられていたが、厚底シューズの普及で状況は一変。MGCファイナルに出場する選手たちは五輪代表の可能性が大きく広がった。「それだけではありません」と、ある実業団関係者がこういう。

■実業団連合に直撃すると…

「男子の設定記録は日本記録です。時計が上回れば選手には1億円、監督・チームにも5000万円の褒賞金(*注2)が出る。大迫君は東京マラソンで2度目の1億円を狙っているともっぱらです。女子の日本記録は2時間19分12秒ですから、こちらはかなり厳しいですが、別に奨励制度(*注3)というのもある。服部勇馬は18年の福岡国際で2時間7分27秒で優勝。設定Bをクリアしたことで500万円、佐藤(敏信)監督・チームは250万円の奨励金を手にした。実業団所属の若い選手はニンジンをぶら下げると俄然燃えます。『実業団連合にボーナスを出すほど大金残っているのか』と心配している選手もいるぐらいです(笑い)」

 そこで日刊ゲンダイは日本実業団陸上競技連合に、「日本記録を突破したら1億円を払えるのか?」と聞いてみた。

「Project EXCEEDの規定にある通り、褒賞、奨励制度は3月の東京オリンピックマラソン派遣選手選考が終了するまでです。選手の皆さんは対象レースで記録を狙ってください」(担当者)

 そろばん片手に、「厚底なら……」と思っている選手は多いはずだ。

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