「40億補強」も、ベンチに残るは丸だけ... それでも首位の原監督、ある意味すごい?

「40億補強」も、ベンチに残るは丸だけ... それでも首位の原監督、ある意味すごい?

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巨人が2019年8月13日、マツダスタジアムで広島と対戦し、延長11回1−2で敗れた。

C.C.メルセデス投手(25)とクリス・ジョンソン投手(34)の投げ合いとなった試合は、9回まで1−1で勝負がつかずに延長へ。巨人は延長11回に2死満塁の好機を作りながらも得点できず、広島はその裏の攻撃で、1死満塁の場面で磯村嘉孝捕手(26)の犠牲フライでサヨナラ勝ちした。

天敵相手に「自滅」の敗北

後半戦のひとつのヤマ場となった「天王山」を1勝1敗とし、3位・広島とのゲーム差は3.5に縮まった。この日の黒星により、今シーズンの対広島戦は6勝12敗1分けとなり、これで球団ワーストタイとなる5年連続同一カード勝ち越しなしが決まった。3タテならば一気に突き放すチャンスだったが、得点の好機を自ら潰してしまうなど、天敵相手に自滅する形で敗れた。

5年ぶりのV奪回へ昨オフに大型補強に成功した原巨人。現在、首位を走り優勝争いの真っただ中にいるものの、補強した選手で残っているのは丸佳浩外野手(30)ただひとり。負傷による戦線離脱の炭谷銀仁朗捕手(32)は仕方ないとしても、現役メジャーリーガーとして期待されたクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)は、この勝負時に2軍降格。代打の切り札・中島宏之内野手(37)は打率2割に届かずいまだファーム暮らしが続く。

投手陣に目を向ければ、新守護神としてリリーフを任されたライアン・クック投手(32)は、シーズン序盤に早々と戦線離脱するなど、1軍と2軍を行ったり来たりで、ここまで12試合の登板にとどまっている。岩隈久志投手(38)にいたっては、いまだ実戦マウンドがなく、1軍登板の気配すら感じられず、このままシーズンを終える可能性もある。

戦力的には昨季とほぼ変わらず

今年6月に獲得したルビー・デラロサ投手(30)がここにきて機能し始め、日ハムからトレードで移籍してきた鍵谷陽平投手(28)も中継ぎとして結果を出している。一方で、昨オフに補強した選手でこの日、ベンチ入りしたのは丸のみ。総額40億円(金額は推定)を超えるといわれる大補強も、終盤戦を迎えた今、戦力的には昨シーズンとほぼ変わっていない。ビヤヌエバ、中島の不振を若林晃弘内野手(25)、山本泰寛内野手(25)ら若手がカバーしきてきたが、指揮官にとって大きな誤算だったことは否めないだろう。

在京球団関係者は「ビヤヌエバがこれほど日本の野球に対応できないとは、原監督も想定外だったと思います。中島、岩隈は年齢的にもシーズンを通しての活躍を見込んでなかったと思いますが、ここにきての炭谷の故障は非常に痛い。結局、オフの補強で主力として活躍しているのは丸だけですから、分からないものですね」と話す。

首位を死守する巨人は、2位DeNAに3ゲーム差、3位・広島とは3.5ゲーム差にいる。昨シーズンは7月以降、優勝争いにも絡めずなんとか3位に滑り込みクライマックスシリーズ(CS)を果たした。昨シーズンとほぼ変わらぬ戦力で首位を走る原監督の手腕は評価に値するが...。