「ずっとチームにいたのかと思うぐらい...」 丸佳浩が、巨人でも「成功」できた背景

「ずっとチームにいたのかと思うぐらい...」 丸佳浩が、巨人でも「成功」できた背景

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ネット上で、巨人・丸佳浩を形容する異名として「1人リーグ4連覇」というフレーズがある。

広島で主力としてリーグ3連覇に貢献し、昨オフに巨人にFA移籍。攻守の軸として全試合出場で打率・292、27本塁打、86打点と立派な数字を残し、リーグ優勝に導いた。2番で坂本勇人が大活躍したが、3番に丸が控えていたことも大きく影響していただろう。「優勝請負人」の貢献度は計り知れない。

「ダメだったら犯罪者のようにバッシングを受ける」

他球団から巨人にFA移籍したスター選手は思うような結果を残せずに苦しみ、退団するケースが多かった。メディアの注目度が高く、少しでも不調になれば戦犯として叩かれる。ある選手は「ダメだったら犯罪者のようにバッシングを受ける」と漏らしていた。

丸も広島から宿敵・巨人にFA移籍する際は批判の声が多かった。当然本人の耳にも入っているだろう。平常心でプレーすることは難しい。重圧に押しつぶされてもおかしくない中で、移籍1年目からきっちり結果を残した。丸はリーグ優勝を決めた後の記者会見で、「野球が始まってプレーをしている間は自分のできることを全力でやるしかないと毎日思ってやっていた。そこの部分はできたと思う」と淡々とした表情で振り返ったが、簡単にできることではない。

巨人の関係者は丸の凄さについて、その性格を指摘する。「マイペースなんです。ずっとチームにいたのかと思うぐらいなじんでいる。ロッカールームでゲームをしたり、ご飯も試合前に並外れた量を食べたり、広島時代からの過ごし方を崩さない。試合で打っても浮かれないし、打てなくても引きずらない。もちろんスランプの時期は悩んでいるんでしょうけど表に出さないですね」。

際立つストイックな姿勢。チームに好影響も

FAで移籍した「外様」の選手は新しい環境に適応するのに苦労し、人間関係にストレスを抱えることが少なくない。だが、丸には無縁だった。先輩、後輩関係なく自ら積極的に話しかけ、チームに溶け込もうとした。練習から創意工夫して技術向上を図り、試合中にベンチでメモ帳に気づいた点を書き込む。

野球に対するストイックな姿勢もチームに好影響を与えた。丸を尊敬する鈴木誠也が球界を代表する選手に成長したように、同じく丸を慕う4番の岡本和真にとっても良きお手本になっている。巨人が黄金時代を築く上で、丸は不可欠なピースだ。