夏の甲子園中止なら、なんとか「思い出に残る舞台を...」 球児たちの心中想う名門校OB

夏の甲子園中止なら、なんとか「思い出に残る舞台を...」 球児たちの心中想う名門校OB

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今夏に開催を予定している第102回高校野球選手権大会(2020年8月10日開幕・甲子園)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け中止となる可能性が高まった。5月15日、複数のメディアが報じた。

20日に予定される大会運営委員会で大会開催の可否が正式に決定する見込みで、夏の選手権大会が中止となれば1918年、41年に次いで3度目となる。

夏の甲子園が中止になっても地方大会検討も

日本高野連は春の選抜大会に続いて苦渋の決断を下すことになりそうだ。春の選抜大会は32校の出場が決まっていたものの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕8日前に中止を決定。以降、ウイルスの感染拡大が収束せず、全国9地区の春季大会が中止となり、6月下旬から7月にかけて予定されている夏の選手権大会へ向けた地方大会の開催が危ぶまれていた。

高校スポーツでは、今夏に予定されていた全国高校総合体育大会(インターハイ)が、新型コロナウイルスの影響で4月26日に中止が決定。高校総体が中止となるのは史上初めてとなる。これを受けて同じ高校スポーツである野球の全国大会、甲子園大会の開催が注目されていたが、生徒のウイルス感染のリスク、感染拡大など生徒の健康面を考慮して中止の方向に舵を切るとみられる。

政府が14日に39県の緊急事態宣言を解除したこともあり、地方大会開催へ向けて準備を進めている県もある。日本高野連の正式決定は20日になる見通しだが、夏の選手権大会が中止となっても地方大会開催を検討している県もあり、当初予定していた地方大会の時期をずらして開催を目指す県もある。一方で東京など緊急事態宣言が解除されていない地域では当面、野球部の活動は難しい状況にある。

「生徒のために何かできないか検討しています」

全国最多の感染者を出している東京は、東西大会の当初の開幕を1週間先延ばし7月11日に設定。組み合わせ抽選会も1週間延期し6月27日を予定しており、開会式は中止となる。都高野連は夏の選手権大会が中止になっても無観客での開催を目指しているが、開催自体不透明な状況にある。そのような中、J-CASTニュース編集部は、都内の野球名門校出身の元プロ選手に話を聞いた。

「春の選抜が中止になり、夏も中止となれば3年生は公式戦に出場する機会がなくなってしまう。私が卒業した高校では、夏の甲子園が中止になった場合に備えてOB会を招集して生徒のために何かできないかを検討しています。試合をさせてあげたいが、それが無理なら何らかの形で3年生に思い出に残るような舞台を用意してあげたいと考えています。3年間、野球に打ち込んできた証のようなものを残してあげたいですね」(元プロ選手)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で高校スポーツだけではなく、大学、プロスポーツも延期、中止を余儀なくされている。新型コロナウイルスに感染した力士が死亡した大相撲は、5月24日に初日を予定していた夏場所が中止となった。プロ野球は6月19日に公式戦の開幕を目指して準備を進めているものの、予断は許さない状況にある。夏の選手権大会の開催可否は20日に正式決定される見込みだ。