A球、B球、C球消える…軟式野球公認球が大幅変更された理由

A球、B球、C球消える…軟式野球公認球が大幅変更された理由

(提供:週刊実話)

若い世代の「野球離れ」が深刻だ。

 日本中学校体育連盟によると、今年度の全国の中学校の軟式野球部の加盟生徒数(男女)は約16万9690人で、10年前の2008年度と比べると約13万7000人も減っている。

 この野球離れの一因として、草野球をする場所の確保が難しいことや、野球用品の価格の高さという問題があるようだ。

 軟式野球のゴム製ボールが誕生してから、今年で100年を迎えた。その公認球が13年ぶりに一新され、「飛ぶボール」に改められたことで、硬式球に近い感覚でプレーできるようになるという。

 「軟式は硬式よりも長打が出にくいため、1発逆転というドラマが起こりづらい。14年の全国高校軟式野球選手権では、中京高(岐阜、現:中京学院大中京)と崇徳高(広島)が無得点のまま4日間にわたる延長戦を演じ、50回で決着がつくということがあったほどです」(野球ライター)

 7代目となる新しい公認球は、3種類から2種類に統合となる。一般向けのA号と中学生用のB号は「M(メジャー)号」に、小学生用のC号は「J(ジュニア)号」に。M号は昨年末に発売され、すでに公式戦で使われており、J号は11月初めには店頭に並ぶ予定だ。

 「新しいボールは従来通り、内部は空洞ですが、サイズや重さに変化があります。中学生用のM号は約3グラム、J号は約1グラム増加。これほど大幅に規格が変わるのは67年ぶりのこと。子どもの体格の変化に対応するためと、高校から取り組む硬式野球へスムーズに移行してもらうことが主な狙いだそうです」(同・ライター)

 文部科学省によると、17年度の中学2年男子の平均身長は、2代目の公認球が登場した1950年度と比べて18.8センチ伸び、体重は13.9キロ増加。一方、公認球の規格は2代目から6代目までほとんど変わっていなかったのだ。

 そこで「子どもの体が大きくなっているのに、ボールは小さなままでよいのか」と全日本軟式野球連盟は、6年前から新規格の検討を進めてきたという。

 ただ、軟式球は硬式球よりも安いとはいえ、1球600円台が相場。ある小学生チームの監督は、「一斉に買い替えるのはお金がかかる。悩ましい」と訴える。

 練習場所の確保が難しいことや野球用品の価格の高さという問題は、依然解消されていないようだ。

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