プロ野球「DTCの乱」 ★阪神 矢野監督vs阪急フロントvs虎OB 「三つ巴」権力闘争

プロ野球「DTCの乱」 ★阪神 矢野監督vs阪急フロントvs虎OB 「三つ巴」権力闘争

(提供:週刊実話)

阪神タイガースの監督から退任した金本知憲氏(50)の後任に、矢野燿大二軍監督(49)の昇格が発表された。今季、ファームを12年ぶりの日本一に導いた手腕が評価されたわけだが、それでも阪神は一枚岩にはなれないようだ。

 「4月19日の話ですが、坂井信也オーナー(当時)が抜き打ちで二軍戦を視察に訪れたんです。午前11時すぎに突然、『今から行く』と言い出して」(関係者)

 開幕から“低空飛行”状態だっただけに、「有事の際は矢野」と決めていたのかもしれない。

 「矢野氏が正式な監督就任の要請を受けたのは12日。13日に宮崎入りした揚塩健治球団社長と会談し、その後、相談したい、として矢野監督は緊急帰阪しました。その相談相手は家族だけではなく、金本前監督も含まれていました」(同)

 矢野監督は金本氏に請われて入閣した経緯がある。「その恩人に筋を通してから」とする義理堅さゆえだが、古参OBたちは「また外様か!?」のガッカリ感を強くさせた。

 「矢野新監督はヘッドコーチに元中日の清水雅治氏を招聘しました。これでは“阪神ドラゴンズ”です」(在阪記者)

 そもそも、OBたちが近年、現場との距離を縮めようとしなかったのは、金本前監督が“生え抜き”選手ではなかったからだ。矢野新監督もまた、トレードで阪神に来た外様である。

 「OBたちは岡田彰布氏を推していました。自分たちの意見が通らなかったからと言って、すぐに現場を敵視することはありませんが、金本監督に引導を渡す際、一部のフロント要人が有力OBに相談しています。それだとOB側は監督人事に関して主導権を与えられたと思ってしまいますよね」(前出・関係者)

 現場を冷ややかに見るOB。その勃発寸前の対立劇をさらにややこしくしているのは、新たなフロント人事である。

 新オーナーに就任した藤原崇起氏、昨年末から球団社長を務める揚塩健治氏は、ともに阪急阪神ホールディングスの要職に就いていた。2人が阪神でキャリアをスタートさせたのはせめてもの救いだが、旧阪急出身者もグループの中枢を占めるようになり、舵取りが難しくなっていた。

 「阪神の長い歴史の中で、オーナーと監督が同時期に交代したのは'84年以来。当時はチームの成績不振が原因でした。17年ぶりの最下位となって、坂井前オーナーも責任を感じたのでしょう。もっとも、この深刻な事態を球団にぶつけると、『'85年は優勝、日本一』とノンキな返答をしていましたが」(同)

 矢野監督がコケれば、外様内閣に不満を持つOBたちは爆発する。またフロントも、阪神出身者には任せられないとして、阪急出身者が登場することになる。

 「矢野監督は読書家です。心理学や自己啓発本を読み漁り、その熱心さはコーチになっても変わりませんでした。前任者とは異なる、選手思いの指導をするはず」(プロ野球OB)

 期待を寄せる声も聞かれたが、'85年の優勝は21年ぶり、'03年は18年ぶりだった。トラは長期低迷の傾向が強いのだ。

 矢野監督も辛い日々の連続となりそうなだけに、お家騒動に巻き込まれる可能性は十二分にある。

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