将来、白鵬の理事長就任に「待った」がかかる『立浪一門』小派閥の壁

将来、白鵬の理事長就任に「待った」がかかる『立浪一門』小派閥の壁

(提供:週刊実話)

 愛知県体育館で行われていた名古屋場所は、またしても横綱白鵬(32)の優勝で幕を閉じた。これで2場所連続39回目の優勝。それも序盤戦から抜け出し、13日目には元大関魁皇の持つ史上最多1047勝を更新するドラマもあり、まさに白鵬カラー一色となった。それでも、すべてが“圧倒的”という勝ち方ではなかった。取り口は老獪もしくは円熟した相撲内容だった。
 「十両以上は1年に90番しか取りませんから、1つも負けずに取っても12年近くかかる計算。千代の富士が1045勝に到達したとき、『誰も抜く者はいないんじゃないか』と言われたものでしたが、それをやすやすと塗り替えてしまった。今度こそ不滅の大記録ですよ」(担当記者)

 この最多勝フィーバーで明らかになったのが、白鵬の国籍問題だ。父がモンゴル相撲の大英雄ということもあり、これまでは日本に帰化しないまま一代年寄をもらいたい、としきりに働きかけてきたが、やっと帰化する決心をしたのだ。
 「白鵬がモンゴル国籍に固執して大相撲界を離れることは考えられない。親方になるには『日本国籍が必須』という方針を相撲協会が変えない以上、白鵬が折れるのは時間の問題だった。これで白鵬は晴れて引退後に部屋を持ち、弟子を育てる条件が整った。すでに幕内の石浦、十両の山口ら内弟子もいて、今後はますます安心して自分の相撲に打ち込める」(協会関係者)

 中には、『これで将来の白鵬理事長誕生の道が開けた』と早読みするマスコミもあったが、こちらの道のりは決して平坦ではない。
 これまで一代年寄を授与されたのは大鵬、北の湖、貴乃花の3人。そのうち、理事長になったのは主流派の出羽海一門所属だった北の湖だけ。白鵬は小派閥の立浪一門なので、よほどのことがない限り大鵬のように冷や飯を食う公算が高いのだ。

 また、白鵬の今後の闘いも厳しさを増しそうだ。もう正攻法の横綱相撲では、圧倒できなくなってきているのだ。それを裏付けるように、今場所も立ち合いに変化したり、突っ張ったりする荒っぽい相撲が目立った。こんな相撲ではもうハイペースで勝ったり、優勝を重ねるのは難しい。
 若手がどんどん育って、上位の番付に名を連ねている。これからは、胸を出して“受けて勝つ”横綱相撲は厳しいと言わざるを得ない。それでも土俵に立ち続ける平成の大横綱・白鵬には敬服の外はない。

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