球界「酉の市」スクープ ★ソフトバンクが超破格のイチロー電撃獲得へ

日米野球も終わり、球界はフリーエージェント(FA)宣言選手の獲得戦争に突入した。巨人は広島の丸佳浩外野手(29)と西武の炭谷銀仁朗捕手(31)に早速ラブコール。今季39本塁打、出塁率4割6分の丸に背番号「8」と5年総額30億円。炭谷にも3年総額約6億円の条件を用意した。

 スポーツメディアは、そんな原巨人の報道一色だが、経済アナリストたちの注目は違う。視線の先にあるのは、孫正義氏率いる福岡ソフトバンクホークスの国家的な大補強だ。

 今季2度目の打点王を獲得し、3割1分、32本塁打の浅村栄斗内野手(28)に4年総額25億円超。年換算6億2500万円は松井秀喜(巨人)の6億1000万円を上回る。そして今季10勝13敗の西勇輝投手(28)にも4年総額20億円。これに、西を狙っていた中日は早々と白旗。正式オファーにも至らなかった。

 「ソフトバンクがこれほど大枚をはたくのは、トヨタ自動車との業務提携が背景にあります。自動車業界はネットと車が繋がる必要性が高まっており、各社が世界規模で自動運転の実用化にしのぎを削っているのです」(大手紙経済記者)

 「トヨタ・ソフトバンク」陣営も2020年代半ばまでに「移動・物流・物販」など多目的に活用できる配車サービスを行う。将来的には、無人タクシーや自動運転による宅配も視野に入れており、日本国内で軌道に乗せた先には海外進出もしていくという。

 最大のテーマはドローンの技術を使った空飛ぶ自動車の開発だ。経済産業省と国土交通省は、ロードマップの素案を発表し、2020年代半ばに離島や山間部での移動物流の手段として実用化したあと、東京や大阪の都市部でも利用できるようにするのだ。

 この分野では、DeNAや楽天も準備を進めているが、ソフトバンクは他企業に先駆けて世界のトヨタとタッグを組むことで、大きなアドバンテージを得た。業界を驚かせているのは、トヨタがもともとソフトバンクのライバルでauを展開するKDDIと結びつきが深いことだ。

 KDDIは1987年にトヨタが中心となり、日本高速通信や東京電力、中部電力が出資して日本移動通信(IDO)を設立。その後、第二電電やKDDと合併して誕生した。トヨタは現在も同社株の11・53%を保有し、トヨタ系ディーラーではauの携帯電話を販売してもいる。

 そんな蜜月関係に横恋慕したのが、ソフトバンクというわけだ。経済メディアが注目する理由も、そこにある。

★引退後はイチロー政権へ

 実は、その背景にはシアトル・マリナーズのイチロー(45)を核としたソフトバンクホークスの“ドリームチーム構想”が秘められているという。スポーツ紙デスクが明かす。

 「チケット収入やテレビ放映料、物販に依存していては、球団の運営を黒字にすることは難しい時代です。まして、ドリームチームなど夢物語。しかし、孫正義オーナーは無人自動運転事業を橋頭堡に何兆円ものビジネス展開を描いています。ホークスの補強はその事業の一環。だからポンと数十億円を投入できるのです。今の日本球界は、広島のように自前の選手をコツコツ鍛え上げるか、札束でドリームチームを作るかの二極化の時代。半端な巨人や阪神が敵う相手ではない」

 そのキーマンとなるイチローが球団会長付特別補佐を務めるマリナーズは、来年3月20、21日にアスレチックスとMLB日本開幕戦(東京ドーム)を行う。5月に選手登録を外され、練習にだけ参加してきたイチローを選手復帰させ、引退試合を行うシナリオだ。

 実は、ソフトバンクはその後の筋書きも用意している。イチローの日本球界電撃復帰、そこに介在するのが、トヨタとの提携だ。

 「イチローは東京五輪・パラリンピックのトヨタのCMに出演しています。そのトヨタが、ソフトバンクと業務提携しました。その延長線上に透けて見えるのが選手復帰であり、工藤公康監督の後任と言われています。それだけではありません。イチローと侍ジャパンの稲葉篤紀監督は、小学生時代から同じバッティングセンターに通った仲。稲葉氏は年齢が1つ下のイチローを崇拝しており、東京五輪の出場を願っているのです」(前出・デスク)

 トヨタはIOC(国際オリンピック委員会)と東京五輪・パラリンピックのワールドワイドオリンピックパートナー契約を締結し、2000億円を投じている。この五輪ロゴとイチローを使い、全世界でのマーケッティングを計画している。

 イチローを五輪に担ぎ出すのに日本球界復帰は必須で、そのためのソフトバンク入りなのだ。

 「受け入れ準備も始まっています。ソフトバンクグループは通信(携帯)の子会社ソフトバンクを12月19日に東証に上場します。調達額は2.6兆円。軍資金はふんだんにあります」(同)

 ソフトバンクは二軍打撃コーチに、オリックス時代にイチローを育てた新井宏昌氏を招聘した。浅村と西の大型補強で一軍の選手層を厚くし、イチロー政権に備えて次期主力選手を育て上げる布石も整っている。

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