菊池雄星マリナーズ入団 パ・リーグが画策する日米交流戦

ポスティングシステムで、米メジャーリーグ挑戦を表明していた西武の菊池雄星投手(27)のマリナーズ入団が新年早々に決まった。菊池に対してはレッドソックスを筆頭にジャイアンツなど数球団が獲得に動いていた。シアトル・マリナーズと言えばイチローが所属し、日本人にも馴染みの深い球団だが、実は今回のチョイスから見えてきたのが、パ・リーグが画策する“日米交流戦の導入計画”なのである――。

 ア・リーグ西地区には、菊池にとって花巻東高の後輩、大谷翔平がプレーするエンゼルスも所属している。両チームの対戦カードは日本でも注目されるところとなった。しかも、マリナーズは3月に日本での開幕戦が決まっており、菊池が凱旋登板する可能性も出てきた。

 契約は、最初の3年が総額47億3000万円。’22年以降は菊池と球団の双方に契約を更新する権利があり、最大で7年総額119億9000万円(金額は推定)。これだけ大きな契約となったのには理由があるという。

「西武、マリナーズ両球団が『採算がとれる』と判断したからでしょうが、同時に透けて見えるのがパ・リーグとMLBア・リーグ西地区とのマルチな業務提携構想です。巨人が実質的な実権を握るセと違い、放映権などをリーグが一括所有するパは、MLBと連携しやすい。将来的に、パは日本のNPBとア・リーグ入りの“二刀流”を視野に入れているとの情報もあります」(スポーツ紙デスク)

 現在、MLBは両リーグとも東、中、西の地区優勝チームとワイルドカード(勝率の高い2チーム中の勝者)でリーグ優勝を争い、ワールドシリーズへ進むシステムを取っている。それをア・リーグはワイルドカードをやめ、パの優勝チームが加わるというプランだ。

「その実現の橋頭堡として、比較的移動が容易な西地区との公式戦交流戦を行おうとしているのです。大谷が日本ハムからエンゼルス入りしたのも偶然ではないでしょう」(同)

 この日米提携が実現すれば、日本で大谷、菊池のメジャー公式戦を見ることができ、パ・リーグ各球団の観客動員に繋がる。そのタクトを握るのは、今年からオーナー会議議長に就任した楽天の三木谷浩史氏で、ソフトバンク孫正義オーナーが後押しという構図だ。

「これまで三木谷氏はFCバルセロナからイニエスタを獲得するなどサッカーびいきが著しかった。しかし、今年は楽天が携帯電話事業に新規参入することもあり、コペルニクス的転回を思い描いているというのです」(大手広告代理店)

 それが画期的な日米交流戦――。菊池のマリナーズ入りは願ったり叶ったりか。

 平成が終わり、プロ野球も大きく様変わりする。

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