五輪金メダル獲得策の悲劇 池江璃花子、大阪なおみ、紀平梨花 女子アスリートを蝕む「コーチ難の苦悩」,314;

五輪金メダル獲得策の悲劇 池江璃花子、大阪なおみ、紀平梨花 女子アスリートを蝕む「コーチ難の苦悩」,314;

(提供:週刊実話)

浅田真央、安藤美姫の二の舞

 開幕前の公式練習で左手薬指を亜脱臼するアクシデントを乗り越え、フィギュアスケートの四大陸選手権で初優勝。昨年のGPファイナルでも平昌五輪の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(ロシア)を撃破して優勝し、3月20日から日本・さいたま市で開かれる世界選手権で女子史上初のシーズン3冠の期待がかかるのが紀平梨花(16)。

 3回転ジャンプが最高難度だった女子では、浅田真央の引退以来、あまり動きがなかった。そのジャンプ構成を一気にレベルアップさせたのが紀平で、昨年末の全日本選手権フリーでは、大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度も成功させている。

 男子では平昌五輪前から4回転ジャンプを4、5回跳ぶ選手が次々に出現。それにつられたのか、女子も昨年末のロシア選手権では4回転の中で最も難度の高いルッツジャンプを14歳の2人の選手が決め1・2位フィニッシュ。あのサギトワが5位に沈むなど、女子も4回転ジャンプに振り回されているのだ。

 実は紀平も練習では4回転トウループに跳んでおり、世界選手権での投入を視野に精度を上げる練習を続けている。ただ、4回転を跳ぶ2人は、世界選手権には出場できない年齢と体の小さい“ジュニア”たちだ。

 「紀平は16歳でギリギリそれができるが、体の成長にともない、4回転が諸刃の剣になってきた。日本選手権で出遅れたのも、四大陸選手権前の練習で指を脱臼したのも、実は4回転と無縁ではない。世界選手権ではザギトワが出場してくる。4回転で迎え撃つのか、封印するのか。戦略が問われる」(協会関係者)

 紀平のコーチは、元フィギュアスケート選手でジュニア指導で定評のある濱田美栄氏。平昌五輪4位の宮原知子や'16年の世界ジュニアを制した本田真凜も指導してきた。

 しかし、本田は今季から濱田コーチのもとを離れて練習拠点をアメリカに移し、ソビエト出身のコーチの指導を受けている。2月10日にドイツで行われたババリアン・オープンを逆転優勝した宮原は、コーチ不在のまま欧州を転戦している。

 ジュニアとシニアの端境期に、大きく変貌を遂げるのが女子フィギュア選手。コーチに翻弄される様は浅田真央や安藤美姫を思い起こさせるが、紀平はこの試練を乗り切れるだろうか。

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