センバツ甲子園「平成最後」優勝校はここだ!

センバツ甲子園「平成最後」優勝校はここだ!

(提供:週刊実話)

第91回選抜高校野球大会が3月23日に開幕する。平成最後のセンバツは、「春は投手戦」の定説をブチ壊す大会となるかもしれない。

 初日、いきなり星稜(石川)対履正社(大阪)という強豪対決で幕を開ける。

 「履正社は昨秋の大阪府大会決勝で大阪桐蔭に勝ちました。近年、桐蔭に水を空けられていましたが、実力は互角。対する星稜は、昨夏の甲子園大会中から『平成31年の主役』と位置づけられていました」(スポーツライター・美山和也氏)

 履正社の注目左腕・清水大成は140キロ台中盤の速球を武器に、スライダーなどを織り交ぜてくる。選手層の厚いチームではあるが、星稜を推す声の方がやや多い。

 「昨夏の甲子園では2年生中心のチームでした。主軸が3年生となる今年にかける意気込みは強く、エースの奥川恭伸はドラフト1位候補の右腕です。昨秋の公式戦の防御率がなんと0・60。今春が3季連続の甲子園マウンドで、一発勝負のトーナメントの怖さも知る。遊撃手の内山壮真もドラフト上位候補です」(同)

 だが、両強豪校には「弱点」があった。

 履正社は昨秋、新チームをスタートさせて以降の公式戦10試合で、盗塁がわずか2。星稜は秋の公式戦でチーム打率が2割8分6厘。この数値は出場校32校のうち31位。内山以外にも全国レベルの野手はいるが、なぜか打てないのだ。

 履正社の清水は冬場に相当量の走り込みをした。初日、いきなりドラ1候補が消えるかもしれない。

 ほかに前評判が高い投手として、横浜(神奈川)のサウスポー・及川雅貴、右投げでは東邦(愛知)の石川昂弥、習志野(千葉)の飯塚脩人などが挙げられる。

 及川は公式戦41回1/3で59奪三振をマークしたが、横浜にはもう1人、プロ注目左腕がいる。2年生左腕・松本隆之介だ。

 例年通り、「春は投手戦」の流れになれば横浜有利だが、異例の打撃戦になりそうな理由とは?

 「各校は冬場の室内練習場で、ティー打撃などのバッティング練習に時間を割く傾向が強まっていた。ゆえに実戦不足が投手有利のセンバツ大会の歴史となっていた。ただ、センバツの選考材料となる秋季大会でチーム打率3割以上なんてザラなんです」(専門誌記者)

 確かに今大会、チーム打率3割を超える学校は、打率1位から順に、東邦(3割8分6厘)、智弁和歌山(3割8分3厘)、明豊(大分、3割7分5厘)、札幌大谷(北海道、3割5分8厘)、八戸学院光星(青森、3割5分7厘)など、32校中27校にのぼるのだ。つまり、好投手を持つ学校も苦戦を強いられるのは必至か。

 また、高校野球の歴史を変えた学校も出場する。チーム打率4位の札幌大谷だ。

 同校は初出場。興味深いのは、春、夏合わせて過去一度も甲子園の土を踏んでいない学校であるにもかかわらず、昨秋の明治神宮野球大会を制していることだ。これは史上初の快挙。

 その勝因も型破りだった。

 「札幌大谷は中高一貫校で、他校と異なるのは、中学の野球部は軟球ではなく硬式なんです。これまで硬式クラブチームが参加する全国大会に出場していました。中高一貫の強みとは、他校が3年でチームを完成させるのに対し、6年を費やせることです」(前出・美山氏)

 北海道代表校が神宮大会を制したのは、田中将大投手のいた’05年の駒大苫小牧以来。また、札幌大谷は田中夫人の里田まいさんの母校でもある。

 「社会人のクラブチームで活躍した選手を中学、高校の指導者に迎えており、レベルの高い野球が教えられています。里田がいた当時は女子校で、共学になって野球部も創設され、10年目の今年、ついに甲子園出場となりました」(関係者)

 神宮大会決勝戦の相手は、星稜だった。“6年計画”と“田中夫妻”の絡みで、台風の目になりそうだ。

 「週末に地域のゴミ拾い活動を続けてきた熊本西は、震災被害を受けたほか、練習試合中の部員の死亡事故などを乗り換えて21世紀枠で選ばれました。地元幼稚園に行って野球を教えるなどの活動もしており、地元市民は同校を本当に応援しています」(前出・記者)

 その熊本西とぶつかるのが、名将・高嶋仁氏が退任した智弁和歌山だ。後任は高嶋氏の教え子で、かつて阪神などで捕手として活躍した元プロ野球選手の中谷仁監督。

 打撃のチームカラーは変わらないが、中谷監督はやはり捕手の育成にも時間を割いてきた。打ちまくって突き放すスタイルに「僅差で逃げきる」野球も見られそうだ。

 「京都の名門・龍谷大平安は昨秋の公式戦10試合で失策14を記録したのが気になります。平日、守備練習だけで2時間も費やした日もありました」(同)

 龍谷大平安を率いる、春夏18回目となる原田英彦監督は新年最初の練習で、「挑戦 日本一」を掲げた。名将の執念にも注目だ。

 「習志野は10年ぶり4度目の出場。エースの飯塚は好投手ですが、先発完投のペース配分ができません。左腕、アンダースローで試合中盤までつなぎ、最後に剛速球の飯塚を出すスタイル。打撃のチームが多い中、僅差の展開に持ち込めれば…」(前出・美山氏)

 福岡の筑陽学園は昨秋、サヨナラ勝ちと2度の延長戦を経験。豪打と粘り強さを併せ持つダークホースだ。広島の広陵は昨秋広島大会と中国大会で優勝している。

 平成最後のセンバツは、歴史を変える激戦の連続となりそうだ。

関連記事(外部サイト)