“柔よく剛制す”体現 柔道大会全国2位 大磯小・真田君

“柔よく剛制す”体現 柔道大会全国2位 大磯小・真田君

全国小学生学年別柔道大会の5年生男子45キロ超級で準優勝し、技を磨く真田康志郎君(左)=トッケイセキュリティ平塚総合体育館

 平塚柔道協会所属の真田康志郎君(11)=大磯町立大磯小5年=が、8月末の「第13回全国小学生学年別柔道大会」で準優勝を勝ち取った。大人顔負けな体格の猛者たちを次々とねじ伏せ、決勝では2倍近い体重の相手に気後れすることなく判定に持ち込んだ。初出場にして、今大会の県勢最上位となった快挙に、恩師は「大きな期待ができる選手。将来は五輪に」と熱いまなざしを送る。

 小学生の個人日本一を決める同大会。真田君が出場した5年生の部の体重区分は「45キロ級」と「45キロ超級」のみで、58キロの真田君のほかは大柄な選手ばかり計48人が出場した。3回戦で九州王者を判定で破って勢いに乗り、決勝は110キロの“最重量級”選手と対決。2対1の僅差で判定負けしたものの、母の千鶴さん(43)も「ひときわ小さい息子が、大きな相手に立ち向かう姿が頼もしく見えた」と成長を実感する戦いぶりだった。

 真田君の強みを「力任せにくる相手の技を受け流せる、足腰の強さと体幹の強さ」と分析するのは、同協会の奥山晴治会長(73)。週3回の道場での練習に加え、ほぼ毎日大磯丘陵を走り込む。近所の急坂を「オリンピック坂」と名付けて駆け上がりながら磨いた下半身の強さが最大の武器だ。リオデジャネイロ五輪の柔道中継でくぎ付けになったベイカー茉秋選手の攻め手の多さ、羽賀龍之介選手の足技などを実戦で試す研究熱心な面も、11歳の柔道を支えている。

 敗戦の悔しさをもバネに上を目指す真田君。「体重差のある選手には効きにくい寝技もあった。もう一つ上のメダルを取るために努力しようと思える」。小学生で全国制覇、将来は五輪に出場して両親に金メダルを−。目標をかなえる日まで、得意技の内股を磨く日々は続く。