豪栄道20年ぶりの日本出身力士全勝優勝達成で協会が稀勢の里から乗り換え

豪栄道20年ぶりの日本出身力士全勝優勝達成で協会が稀勢の里から乗り換え

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東京の両国国技館で行われていた大相撲秋場所で、大関の豪栄道(30)がまさかの全勝優勝を達成した。


日本出身力士では20年ぶりの全勝優勝で、14日目という千秋楽前に優勝が決まる圧倒的な場所となった。



先場所は7勝7敗で迎えた千秋楽で敗れて負け越し、今場所は4度目の角番だっただけに、周囲の驚きようは大変なものだ。


秋場所の序盤には綱取りに挑んでいた稀勢の里(30)の相撲に目がいっていた八角理事長(元横綱・北勝海)も、中盤過ぎには豪栄道のことを注視し、まるで自分の弟子のような力の入れようだった。13日目の横綱の日馬富士(32)との取組で、押し込まれながら首投げで逆転勝ちし、優勝に大きく近づいたときは、「ここで出たか。こういうところで(逆転させる技が)出るということは(運を)持っているってこと。まさしく優勝する力士の雰囲気だ」と思わずひざを叩いていた。


豪栄道は大関になって13場所目だが、。これまでに二桁の勝ち星をあげたのはたった1場所だけ。お荷物扱いされていた大関が一躍、大ヒーローになった。豪栄道は14日目に優勝を決めたあと、「(これまで)いろんなことがあって思い通りにいかないことも多く、つらいこともあったが、これで少し報われた。これはうれし涙です」と言って涙をこぼした。


だが、どうして一気に飛躍を遂げることができたのだろうか。



12日目に敗れた横綱の鶴竜は、「角番になって考えるものがあったのかもしれない。生まれ変わって勝っていくうちに自信も出てきたんじゃないか」と推測している。負け越せば大関から陥落してしまう立場に追い込まれて、ある種の開き直ったことが全勝優勝に繋がったのかもしれない。


来場所は生き残るためではなく、一転して上を目指す綱取りへの挑戦が待っている。すでに横綱審議委員会の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「この全勝優勝は大きい。先場所の成績は関係ない」と語り、九州場所で連続優勝、もしくはそれに近い好成績をあげれば新横綱が誕生するのは確実とみられる。秋場所での自分の相撲に徹した戦い方をみると、稀勢の里のようにプレッシャーに押しつぶされることもないだろう。


秋場所は、稀勢の里の綱取り挑戦もあり、前売り券は完売し、15日間全てが満員御礼の札止めだった。東京開催では昨年の秋場所以来のことで、来場所も豪栄道の綱取り挑戦が待っているため人気が沸騰するのは確実だろう。


予想もしなかった強い日本出身力士の出現で、相撲人気はまだまだ続きそうだ。

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