稀勢の里「7場所連続休場」で問われる横綱の存在意義

大相撲の横綱の稀勢の里が、5月13日から始まる夏場所(両国国技館)を休場することが決まった。横綱の7場所連続休場は、年6場所制となった1958年以降、貴乃花と並んで最長。「今場所に進退を懸ける」としていたが、次に出場する場所に持ち越されることとなった。


「今月3日の横綱審議委員会による稽古総見で精彩を欠くなど、稀勢の里は調整を不安視されていました。仮に怪我が治って戻ってきても、若手が以前とは比較にならないほど伸びています。どちらにしても、稀勢の里の引退は近いでしょう」(相撲ジャーナリスト)


稽古場では平幕に負け越すなど、怪我の影響から鈍い取り組みで脇が甘い弱点を露呈していたという。


「特に立ち会いで全く踏み込んでいけないのが致命的です。引退後の人生設計を考えたほうがいいかもしれません」(同・ジャーナリスト)


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横綱審議委員会が「引退勧告」する可能性も

稀勢の里が引退間近となると、「2020年までしか相撲は取らない」と公言している白鵬、先場所に優勝したが一度負け出すと止まらない脆さのある鶴竜が、ともに横綱として角界をリードしていくことになる。しかしこの両者も衰えを感じさせていて、相撲人気も安閑とはしていられない。


「特に白鵬はかちあげと張り差しを禁じられてから踏み込みが甘くなっています。稽古で多少は間隔を取り戻してきたようですが、全盛期にはほど遠い。今場所は白鵬も鶴竜も若手の下克上にあって、勝ち星では苦しむと予想しています」(同・ジャーナリスト)


このままでは横綱の権威が失墜することになる。そのため、横綱審議委員会が稀勢の里に進退を懸ける猶予を与えずに引退勧告を出す可能性すらある。


「稀勢の里が休場しても許されてきたのは、人気があり、チケットが売れるからです。しかし、いまでは稀勢の里がいなくとも満員御礼の札が出るようになった。角界には『稀勢の里はもう引退してもいい』という声すら出るようになっています。悲しいことですが…」(同・ジャーナリスト)


仮に稀勢の里が引退するとすれば、日本出身力士の最高位は大関の高安と豪栄道だが、両大関とも横綱にはほど遠い。


「まだ関脇ですが、伸びしろを考えたら自分の形をもっている栃ノ心のほうが横綱に近いといえるでしょう」(同・ジャーナリスト)


いずれにしても、稀勢の里の7場所連続休場は緊急事態だ。横綱の存在意義が問われている。


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