ファンだけではなく相撲関係者も全員期待している稀勢の里の綱取り

ファンだけではなく相撲関係者も全員期待している稀勢の里の綱取り

ファンだけではなく相撲関係者も全員期待している稀勢の里の綱取りの画像

9月11日から、大相撲秋場所が東京の両国国技館で始まった。


相撲ファンの熱い視線を一身に集めているのが、3場所連続して綱取りに挑んでいる、大関の稀勢の里(30)だ。日本出身横綱が不在になって13年半になる。新しい和製横綱を見たいという願いが、稀勢の里に集中している。まさにここが正念場だ。



「協会首脳は祈るような思いで見つめています。もし稀勢の里が挫折してしまえば、この相撲人気もたちまちしぼんでしまうのは目に見えています。休場した横綱の白鵬(31)でさえ『今度は闘うのではなく応援する立場に変える。ぜひこのチャンスをものにしてもらいたい。そうすれば4横綱の時代が始まる』とエールを送っていました。もう協会、ファンとも一丸。こんなに待ち焦がれている綱取りは珍しい」(担当記者)


ただ、気になったのが場所前の調整ぶりだ。秋場所直前には、二所ノ関一門の連合稽古や、佐渡ケ嶽部屋などへの出稽古で調子を上げ「いい稽古ができた。内容がいい」と稀勢の里は手応えを感じていた。しかし、夏巡業の前半は右足首を痛めて休場しており、9月2日に行われた横綱審議委員会の稽古総見でも、2連覇を目指す日馬富士(32)に8戦全敗と徹底的にやられてしまい、不安をのぞかせている。


そのため、稀勢の里の初日の取組には大注目が集まった。対戦相手は隠岐の海。立ち合いから圧力をかけて前に出たが、あせりからなのか不十分な状態で体を預けてしまい、体を簡単に入れ替えられてあっけなく寄り切られてしまった。


館内には、いままで聞いたこともないような落胆のため息の音が響いた。



「厳しいね。とにかくいかに自分を信じ切れるかじゃないですか。開き直って自分の都合のいいところだけ見て突き進むしかありません」(部屋関係者)


思えば、先場所も何度か吹いた“神風”をものにできなかった。白鵬が右足などの怪我で横綱になって初めて全休を発表するなど、今場所も強い追い風が吹いている。


相撲協会は初日の3日前に15日間の前売り券の完売を発表している。当日券の発売予定枚数は300枚のみ。白鵬の休場など場所前にマイナス材料もあったが、場所前の時点で早くも秋場所は全ての開催日で満員御礼が確定している。それだけ、稀勢の里の綱取りを期待するファンは多く、今後も稀勢の里には一際大きい声援が送られるはずだ。それを生かさない手はない。


千秋楽には、相撲に携わる全員が笑う“大団円”となるか注目だ。

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