迫るW杯アジア最終予選2連戦にセルジオ越後「早くも正念場の日本代表。2連戦の結果次第では森保監督解任もやむなし!」

日本のノルマは2試合で勝ち点4以上と語るセルジオ越後氏

日本代表にとっても、森保監督にとっても、早くも正念場だね。カタールW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(7日)、オーストラリア戦(12日)の2連戦が迫ってきた。

9月に開幕した今予選で、日本は初戦のホームのオマーン戦を0−1で落とした。続くアウェー(今回は中立地のカタール開催)の中国戦は1−0で勝ったものの、7大会連続の本大会出場へ向けて厳しいスタートとなった。

読者の皆さんもよくご存じだと思うけど、W杯予選ではアウェーはともかく、ホームでは絶対に負けてはいけない。それが鉄則。あらためてオマーン戦の負けは痛い。いきなりの借金だ。

今回はサウジ、オーストラリアという力のある2チームとの対戦。どちらも2連勝と順調なスタートを切っている。彼らの勢いを止める意味でも、日本のノルマは2試合で勝ち点4(1勝1分け)以上。できれば2連勝したい。

とはいえ、それは簡単じゃない。今の日本代表は相手がどこでも守りはある程度計算できる。最終ライン中央の吉田、冨安を中心に安定していて、アジアレベルで大崩れすることは考えにくい。一方で、攻撃陣は多くの問題を抱えている。誰が点を取るのか、どうやって点を取るのか、それがなかなか見えない。オマーン戦はもちろん、中国戦でもひどい出来の相手を攻めあぐね、1点しか取れなかった。

しかも、今回は久保が故障で不在、伊東が累積警告でサウジ戦を欠場。Jリーグに復帰した大迫も本調子ではない。暑くて消耗の激しいアウェーのサウジ戦は、5人の交代選手を含めた総力戦になると思うけど、課題である攻撃陣の選手層が薄いのは心配。

特に痛いのが伊東の不在だ。中国戦でもアシストを決めたけど、彼の縦へのスピードはほかの選手にはない大きな武器。横パスの多い日本の攻撃にあって、リズムを変える重要な役割を担っている。その穴をどうやって埋めるのか。森保監督の腕の見せどころだし、

そろそろ「なるほど」という采配を期待したい。試合終盤、苦し紛れに吉田を前に上げるのはもう見たくないね。攻撃的ポジションの選手たちにはぜひ奮起を期待したいし、個人的にはビッグクラブのリヴァプールで頑張っている南野が「さすが」というところを見せてくれればと思う。

これまでの戦いぶりを見る限り、サウジは攻守のバランスがよく、カウンターもうまい。オマーン同様に国内組の選手が大半なので、コンディションも万全の状態で試合に臨むだろう。

オーストラリアはサイズがある選手をそろえ、堅いサッカーをしている。ただ、フィジカル一辺倒というわけでもなく、攻撃は意外とバリエーションがある。特に左サイドのメイビルのスピードを生かした縦突破は要注意だ。

両チームとも手ごわいけど、前述したようにノルマは勝ち点4以上。クリアできなければW杯出場に向けて黄信号が灯(とも)る。当然、森保監督の解任という話も出てくるだろう。そうなった場合、日本サッカー協会の反町技術委員長が一時的に指揮を執ることになるかもしれないね。

ひょっとすると、テレビ局などメディアの中にはそういうストレスのたまる展開になったほうが注目度も上がるのでいいと考えている人もいるかもしれない。でも、僕はそんな危ない橋は渡ってほしくないし、ぜひここで2連勝して安心させてほしい。

構成/渡辺達也

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