F1開幕直前にレッドブル・ホンダが都内を爆走! キッフオフ記者会見で語られたチームトップの決意

F1開幕直前にレッドブル・ホンダが都内を爆走! キッフオフ記者会見で語られたチームトップの決意

明治神宮外苑いちょう並木をF1マシンがマジで走った!

■F1マシンが公道でスピンターン!

今週末(3月15日から17日)、F1世界選手権がオーストラリアでいよいよ開幕する!

その前哨戦とばかりに、今シーズンからホンダのパワーユニット(PU)を搭載するレッドブルレーシングが3月9日、東京・青山の明治神宮外苑いちょう並木で2019ラーリング(ホンダの名前が入ってる!)をまとったF1マシン2台によるショーラン(デモンストレーション走行)を行なった。

都内の公道をF1マシンが走るのは初めてのこと。その姿をひと目見ようと、沿道にはたくさんの人垣ができていた。

そして、レッドブルのドライバー、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーの運転するF1マシンが、爆音を鳴らしながら目の前を駆け抜け、白煙を上げながらド派手なスピンターンを決めるたびに、1万人を超える観衆はどよめきの声を上げたのだ。

会場では、F1マシンの迫力に圧倒され、笑顔をのぞかせるモータースポーツファンの姿が目についたが、一方のバックステージでも、レッドブルとホンダのスタッフのフレンドリーな雰囲気が印象的だった。

レッドブル・ホンダは、開幕前に行なわれた2回のテストで大きなトラブルなく順調に走行を重ね、マシン開発を進めてきた。その過程で確かな信頼関係を築いているのだろう。お互いに敬意を持ちつつ、一丸となって戦っていこうという決意が感じられた。

実際、ショーランの前に行なわれた「2019 Honda F1 Kick Off記者会見」で、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「ホンダとはシームレス(垣根のない)な関係が築けている」と語った。

「ホンダとパートナーシップを組み、レッドブルにとって新しい時代が始まりました。ホンダのPUの信頼性、パフォーマンス、シャシーとのマッチングは良好です。シーズンオフのテストはとても前向きな結果となりました。ホンダのスタッフとのコミュニケーションも素晴らしいものです。私たちのイギリスのファクトリーとホンダの開発拠点は1キロぐらいしか離れていませんし、ホンダは何事にも即時に対応してくれます。そのスピードには驚かされています」(ホーナー代表)

■勝つためには必要不可欠な決断

また、ホンダF1マネージングディレクターを務める山本雅史氏は、「ホンダはF1復帰5年目となりますが、背水の陣で臨みます」と、2019年に賭ける決意を述べた。

「今シーズンはトロロッソに加え、新たにレッドブルとパートナーシップを組み、2チーム4台体制となります。これはF1活動を強化し、頂点を目指して新たなスタートを切るというホンダの決意の表れです。レッドブルというトップチームと組むことは大きなプレッシャーですが、勝つためには必要不可欠な決断でした。開発の面でも、これまでの2倍のデータが入ってきますので、大きなメリットになります。ホンダのスタッフが一丸となるのはもちろんですが、レッドブル、トロロッソとも協力しあって、全21戦のレースを大事に戦っていきたいです。そしてレッドブルとともにまずは1勝を目指していきます」(山本氏)

ステアリングを握る同席したドライバーたちは、具体的な勝利数などの目標は口にしないが、確かな手ごたえを感じている。

昨年2勝を挙げ、ランキング4位に輝いたフェルスタッペンは、「まだ開幕戦を走っていないのでなんとも言えないが、少なくとも昨年以上の成績を残したい。そのためには一貫性が大事になるが、ホンダのPUの信頼性は大きな武器になる。シーズンの開幕が楽しみだよ」と笑顔で話した。

一方、昨シーズンはトロロッソ・ホンダに所属し、今年からレッドブルに昇格。2年連続でホンダのPUをドライブするガスリーは「PUは大きく進化し、パフォーマンスは向上している」と強調した。

「特に信頼性は本当に素晴らしい。テストの結果は本当に良かったし、マシンのパッケージにも手ごたえを感じている。レッドブル・ホンダが今シーズンどのような活躍ができるのか。それは開幕からの数戦で見えてくると思うが、とにかく今は開幕戦のオーストラリアに集中したい。メルボルンでは、可能な限り多くのポイントを取るのが目標だ」(ガスリー)

2010年から13年に4連覇を達成し、昨シーズンも4勝を挙げた強豪レッドブルと組むホンダ。

「モータースポーツをやっているからには勝ちたいし、勝ちにこだわりたい」とホンダの山本氏は繰り返していたが、その言葉は現実になるのか。

その答えは、ガスリーの言葉どおり開幕からの数レースでハッキリするはずだ。参戦5年目のホンダF1の戦いを注目して見守りたい。

取材・文/川原田 剛 撮影/樋口 涼

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