Jリーグはどんどん改善を進めてほしいとセルジオ越後「J1のVAR導入は賛成。でも、すべての問題が解決するわけじゃない!」

Jリーグはどんどん改善を進めてほしいとセルジオ越後「J1のVAR導入は賛成。でも、すべての問題が解決するわけじゃない!」

J1参入プレーオフ決定戦はレギュレーション、開催方式を見直すべきだと語るセルジオ越後氏

J1・16位の湘南とJ2・4位でプレーオフを勝ち上がってきた徳島によるJ1参入プレーオフ決定戦は、1−1の引き分けに終わり、湘南がJ1残留を決めた。

試合後、徳島のロドリゲス監督はJ1クラブのホーム開催で、しかも引き分けの場合はJ1クラブの残留が決まるレギュレーションについて「不公平だ」と不満を口にした。

また、これまでも中立地やホーム&アウェーでの開催を求める声などが上がっていたことから、Jリーグの村井チェアマンはプレーオフの開催方式について「いろいろな角度から公平性を考え、丁寧に議論していきたい」と語った。

今回の徳島については、ロドリゲス監督が悔しがる気持ちはよくわかるし、実際ハンデは大きかったけど、事前にわかっていたことで、後から言っても仕方がない。

ただ、来季以降、もし開催方式を見直すのであれば、個人的にはプレーオフ自体をなくすべきだと思う。J1下位3チームと、J2上位3チームを自動的に入れ替える。それが単純明快でわかりやすい。J2の3位から6位で争うプレーオフは、一シーズン通して戦ったリーグの結果を軽く扱いすぎではないか。今季でいえば、3位の大宮は納得がいかないだろう。

確かにプレーオフをやれば盛り上がるし、リーグ終盤の消化試合も減るというメリットもある。選手も必死だし、スリルがあって面白い。でも、その一方で、最後だけイベント的に盛り上げ、観客動員数の帳尻合わせ、スポンサー対策をしているような印象も受ける。

納得感、公平性という意味では、やはり純粋に一年間戦った順位を最大限に尊重すべきだろう。プレーオフありきの考え方には違和感を覚えるよ。

一方、来季からのJ1でのVAR導入については賛成だ。世界的な流れなのはもちろん、今季はやたらと誤審が目立ったし、日本の審判のレベルを考えればあったほうがいい。優勝争いや残留争いで"事故"が起こるのを避けるためにも必要だ。

選手たちも基本的には歓迎だろう。ただ、DFのなかには、競り合いの際に相手を手で押したり、ユニフォームや腕を引っ張ったりすることがクセになっている選手もいる。名前は挙げないけど、日本代表のなかにもいる。そういう選手たちは注意が必要になる。

逆に攻撃陣、特にドリブルを得意とする選手は「仕掛ければ何かが起きるかもしれない」と積極的にプレーする意識が高まるだろう。今季MVPの仲川(横浜Fマ)みたいな選手は喜んでいるんじゃないかな。

ただし、VARを導入すれば、誤審がすべてなくなるわけではない。例えば、今季のルヴァン杯決勝ではVAR判定の末、川崎の谷口が一発レッドで退場になったけど、あれは警告が妥当だった。VARを使ってもミスは起きるということがよくわかるシーンだった。また、VARに頼りすぎれば、審判のレベルはいつまでたっても上がらない。それでは意味がないよね。

今までVARが使われた試合では行なわれなかった大型ビジョンでのリプレーもマスト。テレビでは、何度もリプレーを見られるのに、お金を払ってスタジアムに足を運んでくれたお客さんが判定の基準がわからず、ストレスを感じるのはおかしい。

VAR導入は一歩前進だけど、それに満足することなく、どんどん改善を進めてほしいね。

構成/渡辺達也

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