移籍した長友、堂安、柴崎にセルジオ越後「新天地に活路を求めた日本代表選手の巻き返しに期待したい!」

海外で戦う選手たちから、明るいニュースをたくさん届けてほしいと語るセルジオ越後氏

欧州各国リーグが続々と開幕している。移籍市場の動きも活発で、長友(ガラタサライ→マルセイユ)、堂安(PSV→ビーレフェルト)、柴崎(デポルティーボ→レガネス)ら日本代表の主力クラスの選手も相次いで新天地に移った。

長友はガラタサライで2度のリーグ優勝に貢献したものの、昨季途中から実質的な戦力外となっていた。だから、契約満了に伴う移籍は当然。個人的には34歳という年齢を考えればJリーグ復帰もありえるし、そうなればJリーグが盛り上がるなとも思っていた。

でも、フタを開ければ新天地はフランスの名門マルセイユ。さすがインテルで長く活躍しただけのことはある。ベテランになっても、そうやって声がかかるのは素晴らしい。

試合から遠ざかっていることは不安材料だし、サブ扱いでの加入だというけど、欧州チャンピオンズリーグ(CL)も戦うチームにあって、彼の経験が必要とされる機会は必ず来ると思う。CLに出場して、右サイドバックの酒井 宏とのサイドチェンジが見られたら最高だね。ぜひ欧州でもうひと花咲かせてほしい。

一方、堂安は昨季PSVで名門クラブの洗礼を浴びた。チーム状況がイマイチななかで自身もアピールできず、レギュラーの座を奪えなかった。

新監督を迎えた今季、本人がチームを出たいと言ったのか、チームがいらないと言ったのかはわからない。でも選手は試合に出てなんぼ。クラブの格やレベルが落ちたとしても、出場機会を求めて移籍するのは悪くない選択だ。それが自分を必要としてくれるチームならばなおさらだよ。

2年前に彼が日本代表デビューしたときは、これは面白い選手が出てきたなと思ったけど、最近はどうも元気がなかった。守備は良くなったものの、肝心の攻撃面で持ち味を発揮できず、強引さも影を潜めた。でも、彼は今後の日本代表を引っ張っていかなければいけない世代。新天地のビーレフェルトで気分を一新して復活を期待したい。

出場機会は確実に増えるだろうし、あとは結果だね。欧州で再びステップアップできるかどうかという意味でも今季は背水の陣。バイエルン・ミュンヘン、ドルトムントといったビッグクラブとの対戦で活躍してアピールしてほしい。

スペインで5季目を迎えた柴崎は4チーム目となるレガネス(2部)へ。日本代表では不動のボランチも、スペインではこれまで目立った活躍ができず、2部に落ち着いている。

それをもって海外でプレーするには気持ちが弱いみたいなことをいわれることもあるけど、僕はそうは思わない。プレーを見れば負けず嫌いの性格はすぐにわかるし、時に退場処分になるようなラフプレーもする。試合の流れを読め、テクニックもある。パスワークもいい。

ただ、中盤で正確なパスを配るプレースタイルは玄人ウケするけど、外国人枠を使う"助っ人"としては物足りなさを感じさせてしまうのだろう。

現に昨季は0ゴール。ボランチとはいえ少なすぎるし、鹿島でプレーしていた頃は、もっと積極的に点を取りにいっていた。そこをどう乗り越えるか。FKを蹴ったり、攻撃的な部分でもっとアピールが必要になるんじゃないかな。

今季はリバプールの南野、ビジャレアルの久保にばかり注目が集まっているけど、この3人にも明るいニュースをたくさん届けてほしいね。

構成/渡辺達也

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