DeNAラミレス監督を悩ませる「8番・投手」と捕手2人制

DeNAラミレス監督を悩ませる「8番・投手」と捕手2人制

ラミレス監督の采配はどうなる?

 開幕前、優勝候補に挙げる解説者もいたほど前評判の高かった横浜DeNAベイスターズだが、今季はケガ人が続出。交流戦ではロペス、筒香嘉智を欠く試合もあり、首位・広島に8ゲーム(7月1日現在。記録は以下同)を離される展開になっている。野球担当記者が話す。

「交流戦でロペス、筒香、梶谷などケガ人が続出。エースへの飛躍が期待された今永昇太、石田健大が1勝ずつ、昨年のルーキーながら2ケタ勝利を挙げた濵口遥大が勝ち星なしと誤算が続いています」

 昨年の前半、絶不調の桑原将志、倉本寿彦を我慢して使い続け、後半に復調させたラミレス監督だったが、今年は桑原を開幕5試合目でスタメンから外し、5月31日には倉本を二軍落ちさせるなど辛抱強かった昨年とは一味違った采配を見せている。一方で、『8番・投手』の打順だけは開幕から一度も変えていない。

「ラミレス監督は6月30日の試合から捕手を9番に下げました。現在一軍の高城俊人、嶺井博希はともに打率1割台と打てていない。こうなると、『8番・投手』の意味合いは薄くなってくる。本来、上位打線にチャンスを回すための『9番・野手』であり、昨年は倉本、今年は大和と得点圏打率の高い選手を9番に置くことで『この打順がベスト』だと信念を持っていました。

 ロペスが再びケガで登録抹消となったこともあり、9番に倉本や大和を置く余裕がなくなり、打率1割台の捕手を9番に据えたのでしょう。しかし、ラミレス監督の理想の9番からは程遠い。現状を考えれば、『8番・投手』にこれ以上こだわる必要はないと思うのですが……」

 今季のDeNAは正捕手を固定できてない。高城、嶺井は打率1割台、現在二軍の戸柱恭孝は1割未満と打撃面で抜きん出る選手もおらず、相手投手を楽にさせてしまっている。

「現在は高城と嶺井の捕手2人制ですが、昨年のように3人制に戻したほうが得点力は上がると思います」(同前)

 6月27日の対阪神戦では、8回裏に大和のタイムリーで3点差に迫り、なお1死二、三塁の場面で途中からマスクを被っている高城俊人に打席が回るも、セカンドフライに倒れた。6月29日の対広島戦では、8回裏に神里和毅の3ランで4対4の追い付き、なお2死満塁のチャンスを作る。ここで先発マスクを被った高城に代わって途中出場の嶺井に打席が回るも、遊ゴロに倒れた。いずれも、中盤のチャンスで代打を送っていたため、終盤の勝ち越し機に1割台の捕手に託さないといけない場面が生まれたのだ。

「打撃力のある正捕手がいれば2人制で何の問題もないですが、今は試合の中盤で代打を出さなければならない程、ラミレス監督自身も捕手陣の打撃には期待していないのが現状。29日は結果的にサヨナラ勝ちしましたが、広島の緒方孝市監督が8回に大乱調となったジャクソンを意地でも変えなかったため、8回に代打を出せればその時点で勝ち越せた可能性もあったのではないでしょうか」(同前)

 2位以下が混戦のセ・リーグでDeNAが広島への挑戦権を奪うには、昨年のポストシーズンで“神采配”と称えられたラミレス監督の手腕に懸かっている。

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