ベテラン競馬ライターが教える「三連単」で高配当狙う買い方

ベテラン競馬ライターが教える「三連単」で高配当狙う買い方

三連単は買い目が多くなってしまうが…

「ゴールドラッシュ」「すごいのが出る!!!」──三連複発売からわずか2年後の平成16(2004)年、ついに1〜3着を順位通りに当てる三連単の発売がスタートした。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、三連単の効果的な買い方についてお届けする。

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 それまでの新馬券スタート時のキャッチコピーは、比較的おとなしいものだった。しかし三連単の発売が開始された時は、名称を当てるだけのクイズに答えて応募すると、抽選でポルシェのカイエンが当たるという華々しいキャンペーンも行なわれ、9月の開催から後半4レースに限って開始された。

 発売開始翌週に百万馬券が2本出たのをはじめ、この開催のレースでは3分の2が万馬券でそのパワーを見せつけた。一方、堅い決着のレースでも、三連単ではそれなりの配当が得られるということも印象付けた。

 翌年には早くも式別シェア27%で馬券の主役に。昨年は31%を占め、2位の三連複と合わせれば、「上位3頭を当てる馬券」の割合が売り上げの半分を超えている。これは“馬券革命”といってもいい出来事だ。

 その魅力は何といっても高額配当。発売開始以来の払戻金のトップは14番人気、12番人気、10番人気で決まった平成24(2012)年新馬戦の2983万2950円。これだけの馬券は予想データの少ない新馬・未勝利戦や下級条件戦に限った結果かと思えば、平成27年のGIヴィクトリアマイルでも2070万円という破壊力を見せた。この時波乱の主役になった18番人気の3着馬が払戻金トップの未勝利戦の勝ち馬だったというおまけまでついている。

 しかし、もちろんこれらは的中したときの話。当てようと思ったら、これだけ買い方が難しい馬券もない。

 問題はどうしても買い目が多くなってしまうことだ。三連複は上位に来そうな馬のボックス買いをするファンが多かったが、三連複で10通りだった5頭ボックスが、三連単では60通りになり、最低でも6000円の投資になってしまう。18頭立てなら4896通りの組み合わせがあるわけで、まさにハイリスク・ハイリターン馬券。シェアが大きいのも、買い目が多くなって購入金額が増えているからだろう。

 ただし高額配当だからといって、人気薄ばかりの組み合わせというわけでもない。今年上半期に行なわれた1629レース中、10万円以上ついたレースは379回あるが、勝ち馬の3割は1〜3番人気。百万馬券は49回あるが、そのうち21レースでも1〜3番人気が絡んでいる。その他10万円以上ついたレースの主な傾向は──

●1着馬は6〜9番人気が3割、10番人気以下が2割2分
●7割は10番人気以下、またはオッズ50倍以上の馬が1頭絡んでいる。絡んでいないレースの勝ち馬の8割は4番人気以下
●1〜3番人気のうち2頭が絡んだのは16回しかなく、そのレースでのもう1頭は8番人気以下

 三連単で買い目を絞り、高配当を狙うには「軸2頭マルチ」がオススメだ。過去の好走歴(着順より着差を重視)、パドックや返し馬の気配などから、4番人気以下の2頭を軸に選び抜き、相手には1〜3番人気と、その他気になった穴馬2頭の5頭で30通り。懐具合によって相手は増減すればいい。

 なお今年単勝オッズ50倍以上の馬を3着以内に持ってくることが多かったのは、野中、菊沢、坂井、国分恭といった若手騎手だ。

●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

※週刊ポスト2019年9月13日号

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