立浪和義氏 藤原、上茶谷、根尾の苦戦に「慣れ」の必要を語る

立浪和義氏 藤原、上茶谷、根尾の苦戦に「慣れ」の必要を語る

藤原恭大もプロの壁に阻まれた(写真/時事通信フォト)

 元中日で1988年セ・リーグ新人王の立浪和義氏(50)に、プロ野球シーズン開幕前の『週刊ポスト』3月15日号で2019年シーズンの新人王を予想してもらっていた。そのときの予想では、セ・リーグが上茶谷大河(横浜)、パ・リーグは藤原恭大(ロッテ)。シーズン終盤になり、アマチュアからプロへの大きな環境の変化に、多くの新人が苦労している現実が見えてきたと立浪氏は語る。

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 ロッテの藤原恭大外野手のスイングスピード、技術を見ても完成されていると思ったんですけど、やはりプロの厚い壁に阻まれたというんでしょうか。試合数だったり環境がすべて変わるなど、滑り出しがうまくいかなかった部分も大きかったんだと思います。

 プロのスピードに慣れるのも大事ですが、ホームのマリンスタジアムの強い風が身体に当たって打ちにくい部分もあるので、そういう環境にも慣れていかなくてはいけません。ポテンシャルは十分なので必ず出てきてほしい選手のひとりには間違いないです。

 セ・リーグ、横浜の上茶谷大河投手をオープン戦で見た時は、150キロ超のストレートにキレキレのスライダーを投げ、「すごいピッチャーだな」と思ったんですけど、開幕してからはスピードもあまり出なくなり、調子の波もあって安定感に欠ける感じがしました。やはりアマチュアと違って半年間プロで投げるためのコンディション作りが難しかったんじゃないかなと思います。

 中日の根尾昂選手は過剰に期待されていた中で、自主トレでいきなり怪我をし、きちんと完治してからやればよかったのに周りの期待が大きかっただけにちょっと焦ったのかなと。でも、ここまできたら焦る必要はないのでしっかり土台を作って2、3年後を見据えて頑張ってほしいです。

●取材・文/松永多佳倫

※週刊ポスト2019年10月11日号

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