セ・リーグ5球団チアガール大解剖 不在の広島は「HRガール」

セ・リーグ5球団チアガール大解剖 不在の広島は「HRガール」

タイガースガールズ

 プロ野球の主役が選手であることは言うまでもないが、グラウンドで舞うチアガールたちもまた、観客を魅了するプロフェッショナルな集団だ。セ・リーグのチアガールを大解剖する。

●阪神タイガース
「タイガースガールズ」

 2014年に36年ぶりに復活したチアダンスチーム。阪神タイガースのファンづくりをテーマに、テレビやラジオでのPR活動・Web・CMや商業施設でのイベント業務にも活動の場を広げている。また、幼稚園や小学校を訪問する社会貢献活動も展開。ダンスやバトンなどのパフォーマンスのレベルは高い。今年5月、結成時から昨年までメンバーだったMariさんが、NFLチームのチアリーダーオーディションに合格する快挙を成し遂げた。

●読売ジャイアンツ
「ヴィーナス」

 1994年、球団の創立60週年を機に、「ファイヤーガールズ」として誕生した、プロ野球の常設チアガールの先駆け的チーム。その後「チームジャビッツ21」「Team Venus」と名称変更し、2016年から「Venus」として活動。OGにはキー局アナウンサーなどを輩出。毎年行なわれるオーディションには全国から応募がある人気チーム。東京ドーム内売店にて、プロデュースした3種類のスイーツが販売されている。

●横浜DeNAベイスターズ
「diana」

 2006年に発足。2015年から「サポーティングガールズユニット」と銘打ち、従来のチアガールの枠を越えたグループを目指す。球場を盛り上げたり、ベイスターズの魅力を発信するといった本来の役割だけでなく、オリジナル楽曲のリリース、単独イベント「dianaファンミーティング」の開催、「TOKYO IDOL FESTIVAL」への出演など、様々な分野に活動のフィールドを広げている。

●東京ヤクルトスワローズ
「Passion」

 2011年からスワローズ球団公式ダンスチーム「Passion」として活動。プロ野球チアの中でもダンスのレベルが高いことで有名。可愛らしい踊りから、かっこいい振り付けまで、幅広いジャンルのダンスをこなす。ダンス教室の先生を兼業しているメンバーが多く、中には歌手のバックダンサーやPVに出演している者のほか、自分でダンスチームを組んでイベントに出演している者も在籍している。

●中日ドラゴンズ
「チアドラゴンズ2017」

 本拠地がナゴヤ球場からナゴヤドームへ移った1997年に誕生。「チアドラゴンズ」という名称は結成当時から変わらない。特徴はダンスの多様性と完成度。高いダンススキルを持つ者のみが採用され、個性のある様々なダンスで盛り上げる。下部組織である「チアドラキッズ」出身者も多く、チアドラゴンズに憧れて入ってくるメンバーが多数。東海3県のお祭りやイベントに登場するなど、スタジアム以外でもアグレッシブに活動している。

●広島カープ

 12球団で唯一、チアガールを有さないチームが広島だ。ただその代わり、マツダスタジアムには3人の「ホームランガール」がいる。

 主な仕事は、名前の通り、本塁打を放ったカープの選手を、球団マスコット・スラィリーのぬいぐるみを手渡して出迎えること。ただ、ほかに球団イベントの進行役を務めるなど、他球団のチアガールと同じ役割もこなしている。過去にはイベントで、85歳の元祖カープ女子の「1日ホームランガール」が誕生し、外国人選手エルドレッドの母親が、1日ホームランガールを務めたこともある。

 ちなみに5回裏の応援「CCダンス」の際には、ビールの売り子がタンクを脇においてスタンド通路でパフォーマンス。チアに頼らない応援スタイルは、独自路線を貫くマツダスタジアムらしい光景だ。

取材・文■田中周治

※週刊ポスト2017年6月23日号

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