下北に響き渡った中高年コール!GOING-UP旗揚げ戦、18歳の井土徹也が中高年を救出!

下北に響き渡った中高年コール!GOING-UP旗揚げ戦、18歳の井土徹也が中高年を救出!

ガッツ石島(左)と井土徹也

GOING-UPプロレス
『GOING-UP旗揚げ戦【Go Go GOING-UP!】』
▽27日
東京・北沢タウンホール

 4月に解散したプロレス団体「ガッツワールド」から、ガッツ石島、マスクドミステリー、大谷譲二、室田渓人の4選手がプロレスリング・HEAT-UP(田村和宏代表)への入団を表明した。田村社長と石島が話し合いを重ねた結果、ヒートアップの傘下に別ブランド団体「GOING-UP」を設立。ガッツワールドの中心だった石島がGOING-UPの代表を務めることになった。

 「中高年に元気を与える」がコンセプトのGOING-UPは旗揚げ戦を27日、北沢タウンホールで開催した。全5試合と国内のプロレス団体としては少なめの試合数だったが、第1試合では室田に元FMWの黒田哲広が胸を貸し、スタートから盛り上がった。第3戦では飯塚優&井土徹也の「ヒートアップ若手コンビ」と松田慶三&YUJI KITOのIWA熱波軍が激闘を繰り広げた。

 最終第5試合では石島&バッファローが登場。GOING-UPでの飛躍を誓う大谷、ヒートアップユニバーサルチャンピオンの兼平大介のコンビとぶつかった。全体として、中高年にヤング世代が激突するカードをラインナップ。さらに“レジェンド侍”越中詩郎、渡辺宏志、ミステリーら、他の中高年レスラーも元気な姿を見せた。越中はヒップアタックの必殺の侍パワーボムを披露するなど好調で、往年のファンをうならせた。

 メインは初のタッグとなった石島&バッファローが、ヤングパワーに押されながらも最後は圧倒的な強さを見せつけ、石島が大谷からフェイスバスターで3カウントを奪った。後半の3試合は特に熱戦続きだったこともあり、満員の会場からは石島&バッファローに向けて大「中高年コール」が発生。これは今後流行るかもしれない。

 「中高年は強い!でもみんなが引くぐらい強くなってやる!」

 そうマイクアピールした大谷は、石島&バッファローら中高年に向けて、改めて戦線布告。これに中高年コンビがマイクで応戦していたその時だ。藤原秀旺がイルミナティとともに乱入した。藤原はミスター雁之助引退試合で雁之助のパートナーを務めた影山道雄と対戦。反則と、セコンドに付いた謎のマスクマン、秀・オブ・ザ・イルミナティの介入によって勝利を収めていた。藤原は4選手を滅多打ちにするとマイクを握って挑発。するとそこにデビュー2年目の18歳、井土がリングに走り込み、藤原をドロップキックで蹴散らす。中高年を救ったのは何と18歳のヤングボーイだった。

 「お前、誰の許可を得てるんだ」

 藤原は、石島がターザン後藤のテーマ曲『汚れた英雄』を入場曲に使用していることについて問いただすと、石島は「お前のそのコスチュームは許可を得てるのかよ?」と言い返し、「無許可だー!」と開き直り、抗争に発展してしまった。

 石島は次回6.30王子大会でバッファローとのタッグで出陣すると宣言したが「その日は琉球ドラゴンプロレスから先にオファーがあって」とバッファローに断られてしまう。これをチャンスと見た井土が石島のパートナーに名乗りを上げた。ドロップキックを食らったばかりの藤原も受諾した。2人の抗争は将来性抜群で180センチとインディー団体の中では長身の部類に入る18歳の井土を巻き込む形となった。

 「所属(するプロレスラー)が多くなった中、存在感が薄れてはいけない。誰も行かないなら俺が行く!全部食ってやる」

 そんな覚悟を胸にリングにダッシュし、乱入した藤原にドロップキックを放った井土の行動は賞賛すべきもの。中高年の高すぎる壁を越える姿勢を見せてくれた。これを見た大谷ら、他のヤング世代も燃えなければ嘘である。この日のシモキタには「ガッツワールド」とはまた違う新しい景色が間違いなくあった。

取材・文 / 増田晋侍
写真 / 広瀬ゼンイチ

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