江幡塁、小笠原瑛作を完全KO!小野寺力プロデューサー「那須川天心戦を交渉する!」

江幡塁、小笠原瑛作を完全KO!小野寺力プロデューサー「那須川天心戦を交渉する!」

江幡塁

キックスロード
『KNOCK OUT SURVIVAL DAYS』
▽8日 後楽園ホール 観衆1,850人(札止め)

 肘ありのキックボクシングイベントKNOCK OUTが提供したスーパーバンタム級のドリームマッチに、後楽園ホールは試合前の煽り映像から、尋常ではない異様な空気と熱気に包まれていた。

 江幡塁は双子の兄、睦とともに入場すると、瑛作はシルバーのコスチュームで華々しく入場。両者に大歓声が送られる中、運命のゴングが打ち鳴らされた。

 試合は、1Rから瑛作が優位に進めていたように思われたが、開始早々に肘を合わせられて鼻から出血する。江幡陣営はこれを見逃さず「(瑛作の)鼻が折れてるぞ」「鼻で呼吸できてないぞ」とセコンドから声を飛ばす。1R、2Rとラウンド判定では瑛作がリードしていた。3R、早期決着を狙う瑛作が左ミドルの連打で江幡を押したが、江幡の左フックからの右ストレートがカウンターで見事にさく裂。瑛作はこの一発で大の字になり、セコンドが慌ててタオルを探す中、無情にも10カウント。江幡がスーパーバンタム級最強対決を最高の形で制した。

 試合後、江幡は「コンパクトにKOしようと思っていた。狙っていた通りのKO勝利」と笑顔。「自分自身が一番だと思っているので、プレッシャーはなかった。これで宮元啓介選手、小笠原瑛作選手と、KNOCK OUTを引っ張ってきた選手を倒すことができた。まだKNOCK OUTにはいい選手がいる。那須川天心選手とはやりたいですね」と改めて天心戦をアピール。一方で「(所属している)新日本キックは『打倒ムエタイ』を掲げているので、そちらも並行する形で。KNOCK OUTでお客さんが喜ぶ試合をやりたい」と打倒ムエタイへの思いも口にした。

 敗れた瑛作は「悔しいです。鼻は折れているかもしれない。あそこまでKOさせられたのは5年ぶりぐらい。まだ映像をちゃんと見返せてないので何とも言えないですが、ガードの低さと、集中力が少し切れたところが敗因だと思います。必ずここからはい上がります」と誓った。

 この試合を観戦した木谷高明オーナーは「大満足!小笠原選手も素晴らしかった」とひと言だけコメントを残して会場を後に。小野寺力プロデューサーは「大会ベストバウト。想像以上の試合になった。瑛作は試合開始早々にダメージを負いながら、よく闘ってくれた。最後は江幡の勝負強さが出た」とお互いを評価した。江幡対天心の実現に向けては「天心選手のスケジュールやタイミングを見て交渉していきたい。これはやらなきゃいけないカードでしょう」と乗り気。「きょうは高橋亮も大阪からこの試合を見るために会場に来ていた。来年はスーパーバンタム級のトーナメントをやりたいですね」とコメントした。

 ファンの間からは“年間ベストバウト”との呼び声も高く、SNSの反響も凄まじいものがあった。KOが決まった瞬間、後楽園ホール全体がスタンディングオベーション状態になったのは珍しい光景だ。夢のカードは出し惜しみしてはいけないことを証明した試合だったと言えるだろう。

▼第4試合 55.5kg契約(3分5R)
〇江幡塁(3R1分34秒 KO)小笠原瑛作●
※右ストレート

取材・文・写真 / どら増田

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